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2010年4月11日 (日)

距離として。

或る晴れた春の昼下り、帰り道途中のレコード店で少女歌手のLPを買って帰った。店員の奇妙な反応は特に気にはならなかった。都会の気ままな暮らしは始まったばかりで、白い壁のワンルームマンションの一室で、溝の上に針が落ちた。ふと思い出してテレビをつけると、いつもと同じアナウンサーが信じられないニュースを告げた。

数時間前に事務所のビルの屋上から地上へとダイブした彼女の脳の破片は舗道に飛び散り、その場面をモノクロームのグラビア雑誌が報道した。誰が彼女を殺したのだろうか。

ちょうどその記念日に現地を訪れる程感傷的ではないが、かといってこの事件が奪った何物かが再生することもけしてないだろう。この季節になるといつもそんなことを思う。

情報過多がもたらす想像力の危機は、体力気力が衰えたクソジジイの愚痴に過ぎないということはよくあることだ。実に醜いし、理由も無い。だからもう言うべきことが何も無いのならば、黙っていればいいのだ。そういうこと。

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02 道重さゆみ 」カテゴリの記事

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