« 当事者でいることのリアリティー。 | トップページ | 黒猫のタンゴ。 »

2010年11月17日 (水)

気まぐれONE WAY BOY。

昨夜、「踊る!さんま御殿!!」を見た。道重さゆみちゃんと田中れいなちゃんが出演すると知っていたからだ。とはいえ、ドコモケータイによるワンセグ視聴である。私は普段テレビを観る習慣がほとんどなく、特に好きな芸能人がいる時は、わざわざその人の出演番組だけ観たりとか、あとはお笑いのビッグイベント系とか、せいぜいそのぐらいである。だから、旅先のホテルなどでゆるーい感じでテレビつけて何気なく観てる感じというのがすごく新鮮なのだ。

道重さゆみちゃんが出ているからといってわざわざその番組を観ること自体数ヶ月ぶりだったのだが、なかなか妙な安心感があった。たとえば親戚の人だとか古い友人だとかで数年ぶりに会ったとしても、全くブランクを感じずに会話が弾んでしまう、そんな感じである。まあ、たかだか数ヶ月だけなんだが、それでも以前は出演番組があれば地方ローカル物なども含めてくまなくチェックしていたわけで、相当な懐かしさなり新鮮さを感じても然るべきだったのだ。

あと、一緒に出ていた田中れいなちゃんがすごく可愛かった。モーニング娘。全体の中だとちょいと異端児的な風情もあり、そこが面白くもあるのだが、この道重さゆみちゃんとのコンビは見た目からして正反対な印象も含め、なかなか良いのではないかと感じた。緊張からなのかその日のコンディションからなのかは定かではないのだが、いつもより抑えた感じというか、空気読めてる感がひじょうに強く、このコンビでのバラエティー推しもこれはありじゃないかと思わせるにじゅうぶんだった。これから田中れいなちゃんはどんどん可愛くなるんじゃないかと思う。

共演者がかなり強めだったので、道重さゆみちゃんと田中れいなちゃんのトークは、番組ではあまり使われていないのではないかと思っていたのだが、なかなか目立っていた。道重さゆみちゃんのお父さんの話に至ってはバラエティーにおける栄誉でもあるCM跨ぎで使われていた。

それにしても道重さゆみちゃんのお父さんが江頭2:50さんや温水洋一さんに似ていると話されていたが、以前には「今夜もうさちゃんピース」で、最近あまり見かけなくなった芸人の芋洗坂係長さんに体型が似ているとも話されていたことがあり、かつての私の理知的なインテリタイプという妄想ビジュアルイメージは完全に崩壊した。

しかし、幼い頃に他の子供から自分の親のことを「あんなお父さんイヤだよね」などと言われるのは、子供心に相当傷ついたのではないか。この面でも、道重さゆみちゃんは幼い頃から様々なブルーズを抱えて生きてきたのだなということが、また分かった。

しかし、何よりも感慨深かったのは、道重さゆみちゃんと松本伊代さんが同じ番組に出演しているという事実である。いや、松本伊代さんなどと書いているが、本当は伊代ちゃんとかいよにゃんとか言いたい気分である。

番組では明石家さんまさんがラジオ収録で道重さゆみちゃんのことを顔が大きいと言ったら、それからずっと気にしていたという話題になった。それに絡めて田中れいなちゃんが、さんまさんにそれを言われてから道重さゆみちゃんがモーニング娘。の撮影などで、顔を小さく見せるために一歩下がるようになったと言っていて笑いを取っていた。さらに、れいなちゃん本人も負けたくないからさらに下がっていったなどと、話を広げていた。この辺りは事前打ち合わせや作戦会議めいたものがあったのではないかと想像できるが、こういった所に田中れいなちゃんのバラエティータレントとしても成長が見えたのだ。

松本伊代さんのトークでは、デビューしたばかりの頃に共演した沢田研二さんと川崎麻世さんに耳が大きいことを指摘され、それまで素敵な先輩として憧れていたのだが、これがきっかけで苦手になったという話をしていた。この共演というのがコントということなのだが、そういえば昔は沢田研二さんクラスの一流スターでもテレビでコントなどをやるのがごく普通だったのだ。

ここで、道重さゆみちゃんが「分かる~」と言っていた。さんまさんに顔が大きいと言われて意識するようになったというエピソードを受けてのことだろう。この場面は個人的にひじょうに胸熱であった。

高校受験の朝は、「センチメンタル・ジャーニー」と「ラブ・ミー・テンダー」のドーナツ盤を二十数回リピートで聴き、それで勢いをつけて臨んだ。合格できたのはそのおかげだと思っている。「ミスDJリクエストパレード」にハガキも出して、スタイル・カウンシルの「マイ・エヴァ・チェンジング・ムーズ」やリトル・リバー・バンドの「追憶の甘い日々」をかけてもらったりもした。ラジオネーム(当時はペンネーム)など用いてはいなかったので、「北海道の○○○○さん」と本名も読んでいただいた。最後に観に行ったアイドルのコンサートは渋谷公会堂での「やっぱり!いよちゃん」であり、その帰りにタワーレコードでザ・スミスも「クイーン・イズ・デッド」とスティーヴ・ウィンウッドの「バック・。イン・ザ・ハイ・ライフ」を買ったのだった。

北海道旭川市なる地方都市で坊主頭の中学生をやっていた私にとって、松本伊代さんは幻想の東京少女というイメージであり、はげしく憧れをいだいたものだ。その頃の人気アイドルといえば、他に中森明菜さん、小泉今日子さん、堀ちえみさん、石川秀美さん、早見優さんなどがいたが、東京23区内出身者はこの中で松本伊代さんただ一人であった。森村学園中等部というお嬢様学校に通っていたということや、フォト&エッセイ集「ハートともだち」だったか「BOMB!」のインタビューだかで読んだ、品川プリンスホテルにスーパーボールを投げて一人で遊んでいたというエピソードなど、私の東京少女幻想を満たすにはじゅうぶんすぎた。

しかし、「瞳そらすな僕の妹」というキャッチコピーをはじめ、徹底した妹路線には、ちょいと困った。なぜなら、私は松本伊代さんよりも年下だったから。デビュー曲「センチメンタル・ジャーニー」のカップリング(当時はB面)も「マイ・ブラザー」という曲で、好きな人ができたりして心配させてごめんなさい、でもそれはあの人がお兄ちゃんに似ていたからなの、というようなお兄ちゃんにあてたものであり、これにはなかなか感情移入できず、困惑したものである。リアルに妹がいて、赤ん坊の頃から見ていたりすると、俗にいう妹幻想なんていうのは抱くことがなかなか難しいものだ。しかも、松本伊代さんはリアルに私よりも年上だったわけである。

即席カレー「FIVE STAR」のCMで見せた「だってラッキョウが転がるんですもの」のファナティックな笑顔に感じるガラスを擦る音にも似た屈折した快感、中森明夫さんかどなたかが書かれていた、松本伊代さんの親衛隊がコールの練習のようなことをしていて、その中に一人だけ中年サラリーマンのような人がいて、隊長のような人に罵倒されていたというエピソードの妙に世紀末的なリアリティー、出演していた生理用品CM視聴のかさぶた剥がし的愉悦など、私にとって松本伊代さんという存在は、単に昔好きだったアイドルという枠を越え、価値観の形成に結構大きな影響を与えてもいるのだ。

そんな事情もあり、この絡みはひじょうに感慨深いものであった。

放送を観終わり、パソコンでやることをいろいろと処理したりしていて、iTunes Storeのトップページをふと見ると、深夜0時に重大な発表があると告知されている。しかも、あなたのいつもの一日が忘れない日になるとかかなりの期待持たせっぷりである。Napsterのような定額制がはじまるかもしれないという噂を聞いたことがあったので、もしかしてそれかとか、期間限定の超絶感謝セールみたいなやつとか、そういうことを考えたが、結果的にはビートルズの作品がついに配信されるというものだった。欲しいアルバムや曲すでにCDから取り込んでiTunesに入れているので、これにはあまりありがたみを感じなかったのだが、音楽ファン全体のことを考えると、これはやはり大きな事件なのかもな、ということを思ったりした。

Zinioにローリング・ストーンの新しい号が来ていたので、iPhoneの方にダウンロードしたのだが、画像が表示されないようになったようだ。これで容量も少なくなったし、テキストだけ読むには全く問題ないのだが、何だか雑誌読んでる感が減退して残念でもある。元に戻してはもらえないだろうか、と個人的には思う。まだ全然読んでいないのだが、カニエ・ウェストの新作が5つ星満点評価だった。マイ・ケミカル・ロマンスは3.5つ星。あと、ブルース・スプリングスティーンやポール・マッカートニー&ウィングスのリイシュー物も高く評価されていた。

今日は市場調査に秋葉原に行ってみようと思う。AKB48関連の用件にはあらず。そういえば今日はSKE48とモーニング娘。の新曲が同日発売である。まあ、セールスは間違いなくSKE48の圧勝だと思われ、それをネタに叩きと煽りと自演と工作が入り乱れるスレッドなども立てられるのだろうが、別にセールスで競う必要などないし、要は好きな人が好きなものを聴けばよいという自明の正論。

SKE48はまだ聴いていない。モーニング娘。の方は「今夜もうさちゃんピース」内で2回ぐらい聴いたのだろうか。映画音楽というかミュージカルの曲みたいで、何だか独特の不思議な雰囲気を持っている。現在のヒットチャートとかアイドルポップスとかとは全く異質な印象だが、これはこれで良いのではないか。歌詞の世界観がドロドロの恋愛模様であり、これは私が個人的に好きなタイプではないが、これは単純に好みの問題だ。AKB48と同じことをやって中途半端になっても仕方がない。それならば独自のコンセプトを見つけ、それを推し進めて行った方がよいのではないか。

ただし、道重さゆみちゃん個人に関していえば、やはり可愛い路線のアイドルポップス、もしくは熱血感動系なものが好きなのではないかということも想像でき、最近のシングル曲について、たとえばかつての「歩いてる」だとか「みかん」のように熱く語るということはすっかり無くなってしまった。「イントロがキラキラしている」とか「オトナな感じ」とかいうような、無難なコメントに終始しているという印象がある。しかし、モーニング娘。においては、大好きな高橋愛ちゃんや、他の歌やダンスの優れたメンバーを中心とし、その中で自分の役割というものをしっかりと真っ当すればいいのではないか。数少ないソロパートだとかセリフだとか叫びだとかダンスとかルックスとか。

しかし、アルバム曲とか派生ユニットとしてでもいいから、正統派ブリブリアイドルポップスというのもたまにはやれると良いのではないか、というふうにも思う。現在のところの唯一のソロ曲が「IT'S YOU」であり、あれはあれで意外性があってよかったし、80sブラック・コンテンポラリーを思わせる曲調も好みではあるのだが、以前、「ミュージックフェア」で松田聖子の「天国のキッス」を歌っていたのなどを見ると、ぜひとも正統派アイドルポップスを、という気分になるのだ。

道重さゆみちゃんのヴォーカルは確かに拙いけれども、いわゆるアイドル声というか、キラキラ感があって良いと思うのだ。先日の「今夜もうさちゃんピース」で複数名で歌っているパートで自分の声が特に聴こえることがあるという話題があったが、たとえば全メンバー中、道重さゆみちゃん一人だけソロパートが無かったという屈辱の「女に幸あれ」にしても、コーラス部分では道重さゆみちゃんのキラキラした声の印象が強く、80年代中期のペット・ショップ・ボーイズなどを思わせるヤケクソ気味に過剰なサウンドに似合っていると感じる。

そんなわけで、「女と男のララバイゲーム」は久しぶりに買うかもしれないな、というお話。

« 当事者でいることのリアリティー。 | トップページ | 黒猫のタンゴ。 »

03.道重さゆみ」カテゴリの記事

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ