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2010年12月

2010年12月30日 (木)

オールザッツ漫才2010のことなど。

「オールザッツ漫才」というテレビ番組があるのだが、これは毎年末に大阪のMBSテレビで深夜から朝にかけ、生放送で放送されている。よしもとに所属しているお笑い芸人が多数出演し、この番組を見ておけばその時の大阪のお笑いの流れがだいたい分かるとさえいわれている、

番組は若手芸人によるショートネタバトル、そこを卒業したと見なされた芸人たちによるネタ、企画コーナーから成っている。このショートネタバトルで好成績を残すと翌年にブレイクするということが多いらしく、かつて笑い飯、友近、モンスターエンジン、ジャルジャルなどが優勝を経験している。

また、ショートネタならではの独特なネタを持ってくる芸人も多く、ここで受けたことをきっかけに、翌年以降メジャー展開したものもあるようだ。なだぎ武と友近のアメリカ青春ドラマネタ、サバンナ高橋の犬井ヒロシ、ムーディー勝山、天津木村のエロ詩吟などもこれにあたる。

モンスターエンジンやジャルジャルは一昨年まではショートネタバトル組だったが、昨年、ネタ組に昇格した。今年の出演者を見ると、銀シャリ、天竺鼠、かまいたち、スマイル、藤崎マーケットといったbaseよしもとの中心メンバーも、ネタ組の方に入っている。ジャルジャルについては、今年は出演すらしていない。

藤崎マーケットは、全国的には数年前にララライ体操が少し売れただけの一発屋的な印象が強いと思われるのだが、この「オールザッツ漫才」のショートネタバトルことFoot Cutにおいては、昨年優勝し、今年のネタもひじょうに受けていた。藤崎マーケットの細かいモノマネというのをやっているのだが、着眼点がひじょうに鋭くて感心させられる。

この番組は今年でもう21年目になるのだが、ブレイクして活動の拠点を東京に移したり、何となく卒業扱いになった芸人たちが出なくなったりして、新陳代謝を繰り返している。今年は総合司会が昨年までの陣内智則から小藪千豊と笑い飯に替わり、これだけでも一気に若返った印象である。

この番組で強い印象を残していたケンドーコバヤシ、たむらけんじ、リットン調査団、バッファロー吾郎らももう出ていない。他には友近、サバンナ、天津、とろサーモンなども今年は出演者には入っていない。

今年は過去最長の6時間に及ぶ生放送であった。テレビはあまり見ない私だが、深夜の生放送でグダグダとやっている感じというのが、ひじょうに好きである。これは80年代の土曜の夜の記憶が大きく影響していると思われる。

私はお笑いに関しては、くだらないことを延々とくどくどやり続けるような関西の感じがひじょうに好きであり、逆にスタイリッシュな感じのものはあまり好きではない。

これらの好みを総合すると、この「オールザッツ漫才」こそがまさしく最も好きなテレビ番組の要素を完全網羅しているといえる。

コーナー企画では芸人が外で上半身裸になって回転したりジャンプしたりして、乳首の間隔を最も離した人が勝ちという、乳首幅跳びなるどうしようもないものをやっていた。最高である。

オープニングでは笑い飯哲夫の愛車、RX-7が見られて感激した。モンスターエンジン大林が愛犬のチワワをあやすところを、スマイルのウーイェイよしたかがただただ一方的に見せられて、「いぬ〜」と呻いていた。レイザーラモンRGが市川海老蔵に扮して、なぜかワム!「ウキウキ•ウェイクミー•アップ」の替え歌を歌う。しかも、ムダに上手い。

乳首幅跳びではテンダラーの浜本さんという東京のテレビではほとんど見ることのない芸人が参加していて、見事な肉体美とクオリティーの高いマイケル•ジャクソンの振りコピを見せていた。

昨年のM-1グランプリの楽屋で笑い飯哲夫がマイケル•ジャクソンの真似をした後で「テンダラーの浜本さ〜ん」などと言っていたが、ついにオリジナルを見ることができた。

Foot Cutには東京よしもと所属の芸人も何組か出演していた。東京のAGE AGE LIVEなどでは大人気のチーモンチョーチュウや御茶ノ水男子が苦戦し、1回戦落ちしていた。一方で、昨年も健闘した2700は、並みいる大阪よしもと勢をなぎ倒し、ぶっちぎりで優勝していた。個人的に結構好きなスーパーマラドーナとGAG少年楽団が意外にも奮わず、それは残念であった。クロスバー直撃の人のクォリティーの低い郷ひろみのモノマネ、極悪連合改めモストデンジャラストリオのミスターXのコメントの薄っぺらさは健在であり、安心した。

今年のM-1グランプリで笑い飯を脅かしたスリムクラブもFoot Cutに参加していて、決勝の3組にも残っていた。かなり受けていたが、笑い飯の二人だけはトラウマだとかもう二度と戦いたくないだとか言っていた。そういえばM-1グランプリ終了後に配信されていたよしもとオンラインの生放送に電話してきた笑い飯西田幸治の第一声は、「スリムクラブ怖かったよー」であった。

時間帯が深夜だったこともあり、下ネタに走る芸人たちも少なくなかったのだが、女性中心の観覧客の判定は厳しかった。スリムクラブの決勝ネタもそれで自滅したような印象が強い。

ツジカオルコ、尼神インターといった女性芸人も下ネタを見せていたが、こちらは逆に潔くて好感が持てた。昔は女性芸人の下ネタというのは、痛々しくて見ていられないものだったのだが、これも時代の流れだろうか。

特に尼神インターは1回戦を突破する健闘ぶりであった。時間切れで切れたオチの台詞が「やっぱり抱いて」である。しかも、中途半端に可愛いという。調べてみると一昨年も出ていたようなのだが、印象がほとんど無い。その時のネタも動画投稿サイトで見つけたのだが、結構好きだった。

笑い飯は宮本武蔵の箸でハエを捕まえるネタをやっていたのだが、他にダイアンと千鳥はやはりすごく好きだなと改めて思った。千鳥は大吾が途中のコーナーで太眉白顔なるキャラクターで出ていたのだが、その部分もくだらなくて面白かった。文字通り眉毛を太くして顔を出し白く塗りたくっているわけである。

千鳥のクセがすごいというネタもひじょうに面白かった。夕方ぐらいにテレビをつけると、トミーズ雅が司会の「せやねん」なる情報バラエティー番組のようなものをやっていて、千鳥が普通にレギュラーとして出演していた。じつに贅沢かつうらやましいことこの上ない。

「オールザッツ漫才」は本当に好きである。3月には20周年記念のDVD-BOXも発売されるということなのだが、これも勿論買う。そんなに好きならばぜひ東京でも放送してほしいかというと、そうは思わない。

たとえば551蓬莱の豚まんが大阪では至るところで売っているにもかかわらず東京では売っていないのと同じように、こういう地域独特の文化というのは、ローカルでいいんじゃないかと思う。無理やりグローバル化、スタンダード化することによって薄まってしまう何かというのは間違いなくあると思われ、そんな風になってしまうには、この大阪よしもとのくだらなくも愛おしい感じというのは、あまりにも素晴らしすぎる。ずっとこのままで良い。

「オールザッツ漫才」以外にもいろいろと感じることが多く、用件の合間を縫っての短い時間だったが、ひじょうに楽しめた。東京の電車には旅行会社のH.I.S.のポスターが多数貼られていて、それにはAKB48が写っているわけだが、大阪だとこれがよしもとの芸人たちなのである。前列はブラックマヨネーズ、野生爆弾、モンスターエンジン、シルク、他に銀シャリや天竺鼠など数組が載っていた。新世紀エバンゲリオンのモノマネでブレイクした桜•稲垣早紀ちゃんは普通に女の子のウィッグのお店みたいなののテレビCMに出ていたりする。MBSのキャラクターであるらいよんちゃんをフィーチャーした、いつでもどこでもらいよんチャンネル〜という歌がひじょうに頭に残る。じゃがいもマンのようなよく分からないアニメのようなもののCMが何度も何度も流れていた。

阪神百貨店地下で売っているいか焼は大好物だが、玉子入りのデラバン、ネギが入った和デラというのも初めて買ってみた。どれもおいしいが、やはりスタンダードのやつが好きである。

法律上何らかの問題があったらしく、撤去せざるを得なかったという報道を見た本家大たこという大好きなたこ焼屋さんだが、場所を変えて営業していて、長蛇の列ができていた。それ以外に道頓堀今井の隣に新しいたこ焼屋さんが出来ていて、ここもすごく賑わっていた。同じく道頓堀のたこ焼屋さんである赤鬼は場所をちょいと移動し、いか焼の青鬼、うどんの黄鬼と業務拡大していた。野心的だね。

道頓堀今井は水曜日定休のはずなのだが、年末年始だったからか営業していた。ここのきつねうどんはやはり超絶おいしい。2階席を初体験した。

baseよしもとの看板はすでに取り外されていた。移転して5UPよしもとなる名称で再開するということだ。baseがあった場所はNMN48の劇場になるようだ。すぐ近くのジュンク堂書店へ行ったが、エスカレーターを上がろうとしたら上品そうな若い女性と鉢合わせ気味になったので当然先に譲ったところ、「すみません」と丁寧に言い、そのまま3階のカフェのようなとことに一人では入り、席に着いて本を読みはじめた。その美しさに少し心を動かされた。

なんばグランド花月なども近いこともあり、このジュンク堂書店ではお笑い関連の本が1階の良い場所に置いてある。「笑い飯全一冊」も目立つように陳列されていた。お母さんと小学生ぐらいの男の子がいて、笑い飯やジャルジャルやNON STYLEの本を見ながら、普通にお笑いの話をしていた。お母さんの方はジャルジャルはあまり好きではない、面白くない、好きな人は多いだろうけどというようなことを言っていて、男の子はコントのDVDを借りて見たら面白かったというようなことを言っていた。

近くにあるわなかというたこ焼屋さんの屋台で初めて買った。陽気そうな女の子がめっちゃいい笑顔で会計してくれた。隣の男の店員が注文を間違えたりすると笑顔で明るくどつく真似をしたり、とにかくすごくノリが良い。

番組終了一時間を切った辺りで少しばかりうとうとしてしまい、レイザーラモンRGのネタの途中で目を覚ました。天竺鼠のネタはおそらく見逃した。

朝5時半に番組が終わってそれから4時間寝てすぐ帰らなければならず、時間もあまり無かったので、新大阪駅の新幹線乗り場近くのいとはんというお店でうどんを食べた。前夜も食べたばかりだったのだが、大阪のうどんはほんとうに大好きなので、全然いける。

きつねうどんにお稲荷さん3つと昆布の佃煮のようなものがついたきつねセットというのを注文した。うどんだけだと足りないことが多いのだが、これはちょうどいい。ラーメン屋さんのようにレンゲもついていた。やはり、スープがひじょうにおいしい。

ここは新幹線に乗る直前にさっと寄って食べられる、しかも価格も高くはなく、味もおいしいので、なかなか良いなと思った。有名人のサイン色紙ぽいものもいくつか貼られていた。

やはり大阪はかなり好きだなということを再認識したのであった。

2010年12月28日 (火)

2010年のBEST10。

2010年も残すところあとわずかである。今年聴いた音楽アルバムや曲、観た映画の年間BESTはもう発表した。これでもう思い残すことはない。いや、ちょっと待て。音楽や映画だけではなかったのではないか。2010年、とても楽しい一年だったが、振りかえってみると他にも私を楽しませてくれたものは多々あった。というわけで、最後にジャンル問わず、個人的に好きだったものBEST10を発表して、このシリーズを終わりたいと思う。いや、別にシリーズではないけれども。それではさっそく行くぜ。

第10位 1985年

梅雨の季節にはiPhoneでAKB48ばかり聴いていたのだが、この国民的人気アイドルグループのプロデューサーといえば秋元康氏であり、かつて同じく社会現象化したアイドルグループ、おニャン子クラブにも関わっていた。おニャン子クラブがデビューしたのは今から25年前の1985年である。
この単なる偶然を強引にこじつけ、2010年とは1985年の再来なのではないかという持論を元にした「85/10」という自伝的小説を書きはじめたのだが、途中で飽きて中断した。
時間軸が歪みまくり、1985年と2010年とが何度となく混じり合うのだが、その間の25年間はスッポリと抜け落ちている。1985年は内田裕也氏監督の映画「コミック雑誌なんかいらない」に描かれているように、おニャン子クラブだけではなく、豊田商事の会長がテレビカメラが撮影する中で惨殺された年でもある。他には日航機が墜落して坂本九氏らが亡くなったり、阪神タイガースが25年ぶりに優勝したり、松田聖子が神田正樹と結婚したり、いろいろと面白い年ではあった。
当時住んでいた千石だとか巣鴨あたりを再訪してみたり、25年前におニャン子クラブ「セーラー服を脱がさないで」のシングルレコードを買った時のように、商店街を板橋駅まで歩いてみたり、その年に聴いていた曲たちをプレイリスト化したりと、いろいろと準備は進めていたのだが、その時点でお腹いっぱいになってしまったようだ。

第9位 大阪

初めて大阪を訪れてから、まだ3年しか経っていない。しかし、すごく好きである。というわけで、今年も4月1日の夜勤明けに行ってみたのだ。午前中は某聖地巡礼を行い、それから移動して夕方ぐらいに大阪に着いた。梅田駅のスタンドでミックスジュースを飲んだり阪神百貨店の地下でいか焼を買ったり、他に551蓬莱の豚まんだとか道頓堀今井できつねうどんだとか、すっかりお馴染の行動である。あと、道頓堀の大たこという屋台でたこ焼を買って歩きながら食べるのがすごく好きで、この時もやったのだが、この間ニューズに出ていて、どうやら法律的に何らかの問題があったらしく、少し前に撤退してしまったようである。
これらは本当にお気に入りであるがゆえ、行く度にやっているし、おそらく今後もやり続けるのだろうが、毎回少しは新しい試みもしてみたいと思い、今回はいつも地元の方々で賑わっている金龍ラーメンを立ち食いした。あとは、焼肉屋さんやキムチのお店などが多数ある鶴橋というところにも行ってみたのだが、なかなか衝撃的であった。奈良行きの電車だったらしく、駅にはあのせんとくんの大きな人形などもあった。
法善寺横丁を歩いていると、揚子江ラーメンというお店があった。笑い飯が「ようこそ揚子江ラーメンへ。お一人様でスコ?」とネタでやっているお店は実在したのだと思い、胸が熱くなった。
それから3ヶ月後にも、千里セルシーというところを目指して、衝動的に大阪に行っていたりもした。

第8位 全米TOP40

80年代によく聴いていたラジオ番組である。土曜日の深夜、1422kHzのRFラジオ関東、後にラジオ日本で放送されていて、湯川れい子さんや矢口清治さんなどが出演していた。スヌーピーこと今泉恵子さんという方も出ていたな。要はアメリカで放送されているビルボードのTOP40を編集し、日本語の解説を加えながら放送していくという番組であった。
今年、これが復活したらしく、当時のある週の音源をまるごとそのまま流したりしていたそうである。私はその放送時間はほぼ毎週仕事か別の用事があったので、一度も聴くことができなかった。
昔、旭川の自分の部屋でラジオを聴きながら、大人になったらこのTOP40に入った曲のレコードを全部買えるようになりたいな、などと思っていた。
時は流れ、いまや1曲150円ぐらいでダウンロード購入できる時代になった。毎週TOP40に新たにランクインする曲数といえば、せいぜい5、6曲ぐらいである。しかももうすでに持っているものも結構ある。これは全然余裕ではないか。
私の家には80年代のビルボードHOT100が毎週分載っているハードカバー本などというものがあるのだが、それを見ながら、80年代のちょうど同じ日のTOP40をプレイリスト化していく。そして、それを聴く。
80年代コンピレーションCDとかはたくさん出ているし、自分でもプレイリストを作ったりもする。しかし、それらは選曲者による何らかの補正がかかっているため、当時ラジオから流れていたそのまんまではないのだ。
しかし、これならばほぼ完璧である。
たとえば東芝EMIあたりから出ていがちな80sコンピレーションCDだと、デュラン・デュランだとかカルチャー・クラブといったブリティッシュ・インベイジョン勢が中心になっていたりする。しかし、それは1983年ぐらいからのことであり、それ以前はREOスピードワゴン、スティクス、ジャーニー、フォリナーといったいわゆる産業ロック勢だとか、ケニー・ロジャースやエディー・ラビットといったカントリー勢、クリストファー・クロスやエア・サプライなどのAORなど、じつにさまざまな音楽が混在していたものだ。私の洋楽原体験というのはこういうものであり、その時の気分をヴィヴィッドに呼び覚ますにはこのような方法が最も良かったのだ。

第7位 AKB48

あまり詳しくは知らなかったのだが、昨年、神宮外苑花火大会に行った時に、偶然そのステージを目撃し、思った以上に爽やかで健全な楽曲と雰囲気に好感を抱いていた。
春ぐらいにベスト・アルバムの「神曲たち」が出て、それが職場でよくかかっていた。なかなか良い曲ぞろいだなと思い、そのうち特にお気に入りの曲などもできはじめて、早くその曲がかからないかななどと楽しみにするようになったのだが、いつしか全部気に入っていた。
そして、どんなものかと軽くチェックするつもりで観た「ポニーテールとシュシュ」のPVに完全にヤラれた。これは素晴らしすぎる。この時点では、ほとんどのメンバーの顔と名前が一致していなかった。
それから「AKBINGO!」だとか他のテレビなども観るようになって、個々のメンバーのキャラクターなどが分かってくると、これはもう面白くて仕方がなかった。
「ポニーテールとシュシュ」のシングルを買うことによって投票できるAKB48総選挙のお祭り感も楽しく、これにもきわめてライトに参加してみた。メンバーのブログを読んだりするうちにスピンオフユニットの渡り廊下走り隊がなんとなく好きだなと思い、シングルCDを買ったら、それだけでもう数日後にはメンバー全員のステージを無料で観たり握手ができてしまうというシステムの素晴らしさに感激した。
特に、私のような者に対してすら、握手が終わってからも手を振ってくれたり、「またねぇ~」などと言ってくれる。これは売れるわけだ。セブンイレブンのコラボ商品なども調子にのってたくさん買ったりしてすごく楽しかった。

第6位 Base Ball Bear

last.fmというサイトがあって、ソフトをダウンロードすると、自分がiTunesだとかiPhoneだとかで聴いた音楽を勝手に記録したり集計したりしてくれるのだが、それによると、私がこの一年間で最も多く曲を再生したアーティストはBase Ball Bearであり、じつに672回を記録している。第2位のBRUCE SPRINGSTEENが252回なので、いかに圧倒的だったかが分かろうというものだ。
昨年秋に発売されたアルバム「(WHAT'S THE) LOVE & POP?」で初めてこのバンドの音楽を聴いたものの、一気に気に入ってしまい、それ以前にリリースされていたアルバムもiTunesで購入したりGEOでレンタルしたりしてきて、全部iTunesに突っ込んだ。それからライヴDVDとライヴCDが出て、これももちろん買って、堪能した。
動く関根史織嬢がすごく可愛くてヤバかった。あと、ドラムの堀之内君はすごく楽しくていい人そうだ。ダンス湯浅将平には笑った。終盤で「BOY MEETS GIRL」を熱唱する小出祐介氏がひじょうにカッコよく、ぜひとも真似してみたいと思ったものの、カラオケには入っていなかった。
9月の終わりには「CYPRESS GIRLS」と「DETECTIVE BOYS」、2枚のアルバムをリリースした。初めはやや違和感を覚えたものの、聴き込むほどにじんわりと傑作ぶりが効いてきた。
ヒップホップの要素をも取り入れたスウィート・ラヴ・チューン、「クチビル・ディテクティヴ」はこれまでに無かった路線であり、かつひじょうに普遍的なテーマをキャッチーかつヴィヴィッドに描いていて特に好きになった。
ソロ・ヴォーカル曲「LOVESICK」をはじめ、関根史織嬢の可愛らしい声がたくさん聴けるところもポイントが高い。いまだに聴くたびに新しい箇所が好きになる。私は本当にこのバンドが好きだなと思う。
しかし、前作のCMにBerryz工房の熊井友理奈が起用されていなければおそらくいまだに出会わずじまいだったのだろうと思うと、まったくもって縁とは奇なるものである。

第5位 猫

猫大好き。超可愛い。ヤバすぎ。
あごののふさふさした毛をなでると、目を細めてゴロゴロいって、ザラザラした舌で指をペロペロなめてくるよ。
じっとこちらを見ている。賢そうな顔をしている。

第4位 札幌・旭川

あるアイドルに出会い、そのラジオを聴いたりしているうちに、もっと自分の地元だとか家族だとかを大切に考えなければいけないと思い、一昨年に十年以上ぶりに実家に帰った。それはそれは素晴らしい出来事だった。
昨年は妹が結婚し、それで名古屋から弟も来て、本当に久しぶりに家族全員が集まった。
その時に札幌に住む親戚の方々から今度はぜひ遊びに来てほしいという嬉しいお言葉をいただいた。私も札幌にはしばらく行っていなかったので、久しぶりにぜひ行ってみたいと思っていたのだ。
いやー、素晴らしいね。大通公園で焼とうきびを食べたり、味噌ラーメンを食べたり、札幌ドームにファイターズの試合でも観に行こうかとも思っていたのだが、親戚のみなさんが宴席をもうけてくださり、はるばる遠方から幼い頃によく遊んだ従妹らも子供を連れて集まり、それはそれはえらく盛り上がった。
旭川ではお土産を買いに妹と一緒に駅の方まで行った。なんと長く親しんでいた駅舎が移転してカッコよくなるとかで、見納めであった。西武百貨店の地下で大好きな銘菓コンチェルパイも買うことができて、ひじょうに満足した。
それから妹と歩いて通っていた中学校の方だとか、昔住んでいた家の場所まで行ってみたりして、なんだか本当に楽しかった。札幌からは母と高速バスで帰ってきたのだが、こういう時間というのはもう本当に小学生ぐらいの小さな頃以来だなと思い、感慨深いものがあった。
それにしても20年以上ぶりに会った従妹たちとのブランクを一切感じさせない盛り上がりには驚いた。本当に時間を越えるとはまさにこういうことだなと思った。
また、完全に余談だが、札幌駅前の書店で働いているとても美しい女性を発見し、ひじょうに感動した。まさにその見た目も素的なのだが、動きの一つ一つが美しさを実現する上でまったくムダが無い。このような美しさをこそ求めていきたいものだな、と強く思わされたのだ。

第3位 笑い飯

はい、順位が思ったよりも高めなのだが、タイミング的にやむをえないとも言える。とにかく、悲願のM-1グランプリ優勝が嬉しすぎる。本当に今年は私にとって良い年だったなということを象徴するようでもある。
私が中高生の頃に漫才ブームだとかひょうきん族があって、私自身もお笑いの真似ごとのようなことをやっていたこともあった。
しかし、大人になってからそれはもう卒業した。その後も次々と新しいお笑いのスターが出てきて、ブームになったり落ち着いたりを繰り返しているような雰囲気はなんとなく知っていたのだが、もう昔のように夢中になってお笑いを見るようなことはないだろうな、と何となく思っていた。
同じ会社のある社員が、私が絶対に好きに違いないといって、半ば強制的に見せてくれたのが、何かのテレビ番組に出ていた笑い飯の漫才だった。
学生時代に自分がいかに悪かったかを、制服の改造の話をしてボケあっていくというネタで、これがすごく面白かった。とにかく中学生のようなくだらない考えを真剣にぶつけ合っているようなところに、ひじょうに良いものを感じた。そのセンスは、私がいわゆるお笑い芸人に抱いていたイメージからはみ出るものであった。
私がこのネタをひじょうに気に入ったことを伝えると、その同じ会社の社員は、これよりももっと面白いネタがあることを教えてくれた。この時にはすぐにチェックはしなかったのだが、その後で2003年と2002年のM-1グランプリを見て、このコンビのことが本当に好きだと思った。
というか、M-1グランプリ全体を観て、また昔のお笑い熱が若干復活したような部分もあった。
とはいえ、年末の放送を楽しみに待つような状態にはまだなく、2004年の大会はいつの間にか終わっていて、アンタッチャブルが優勝していた。
2005年からちゃんと生でテレビの前で見るようになった。その年はブラックマヨネーズが初決勝進出にして優勝した年だったのだが、ふと気づくと、私はこのM-1グランプリの生放送をまったく楽しめていないことに気がついた。
笑い飯がネタをやっている時は、うけろ、審査員もっと笑え、などと完全に身内意識でハラハラドキドキしながら観ていて、客観的にネタが面白いかどうかなど分からない状態である。
また、他のコンビがネタをやっている時には、スベろ、つまらなくなれ、審査員笑うな、などといった心境であり、もちろんネタそのものを楽しむことなどできるはずがない。
じつにつまらない観方である。しかし、仕方がない。
その後、私はM-1グランプリは毎年観るのだが、他のお笑い番組やよしもとの若手が出演するAGE AGE LIVEなどまでチェックするようになる。
しかし、M-1グランプリで笑い飯が優勝を逃すために思うのだが、私はお笑いが好きというよりは、ただ笑い飯が好きなだけであり、笑い飯がお笑いだから、もしかするとまた似たようなものが観られるのではないかと期待して他のお笑い番組やライヴを観ているだけなのではないだろうか。
笑い飯は、一昨年のオーサカキング会場で小藪千豊氏と公開ラジオのようなものをやっていて、初めて生で見て感激した。今年は、ルミネtheよしもとで初めて生で漫才を観た。その頃はM-1にはこれで出るのではないかと言われていた「ガムの妖精」というネタだった。前半はラーメンの行列に割り込む客に注意するというネタだったのだが、M-1優勝翌朝の報道番組でこれをやっていて、これまた感慨深いものがあった。
そして、関西のお笑いファンにとっては年の瀬の風物詩であるMBSの「オールザッツ漫才」、今年は笑い飯が小藪千豊氏と一緒に総合司会を務める。深夜から朝までじつに6時間の長丁場である。これは観たい。しかし、関東では放送しない。バカ。関西に住んでいる人たちがすごくうらやましい。
MBSのホームページで、「オールザッツ漫才」の告知が流れているが、「オールザッツ漫才2010」と小藪氏が言った後で、「詳しくはあまから手帖を見てください」とボケる西田幸治が好きすぎて生きるのが辛い。
あと、今年は「笑い飯全一冊」という本も出て、あれはすごく充実した内容だった。

第2位 道重さゆみ

好きとかいう以前に、私の人生を変えた偉大なる人にして恩人である。
今年は2月に念願のブログがスタートし、その魅力がふんだんに発揮された。それからの数ヶ月間は、年間最大風速的な充実ぶりであった。頑張っていればいいことが起きるとか、何事もあきらめないことだとか、本気で思えた。まるで自分自身の快挙であるかのように嬉しかった。
道重さゆみという存在を通して見るだけで、世界や生きるということがとてつもなく輝かしいものに見えた。
道重さゆみと出会う以前に、私にその発想はまったく無かった。
いま現在、私自身への満足度が97パーセントぐらいだとして、もし道重さゆみに出会っていなければ、おそらくせいぜい56パーセントぐらいに過ぎなかっただろうと思う。
いま、誇らしく思えたり好きだなと思えることのほとんどが、道重さゆみに出会うことによって気づかされたり思い出したりしたことである。
テレビやラジオなどでますます活躍しているようだ。いまは私の日常とは遠い存在になってしまった。それでもブログは毎日続いていて、たまに日本酒でほろ酔い気分で開いてみると、相も変わらず自分撮りの写真が載っている。紛れもなく現在型の道重さゆみであり、それはいまも私の日常とは離れたところで続いているのだ。その距離感が不思議でもあり、懐かしくもある。

iPhone

もちろん気にはなっていたのだが、それほど欲しいというわけでもなかった。まず一番はdocomoケータイを持っているのにわざわざSoftbankと契約しなくてはいけないのがどうも億劫だった。
しかし、ある日、移動中の時間をもっと有効に使えはしないだろうかというところから、だんだん買おうかという気分が盛り上がってきた。調べてみると、docomoのパケ・ホーダイ解約すれば、iPhoneと2個持ちでもかかる費用はそれほど変わらないようだ。当時、ちょいとハラワタが煮えくりかえるようなことがあったりして、何か思い切ったことがしたくなり、いや別にiPhoneを買うことなどそれほど思い切ったことでもないのだが、なんだかちょうどよくて、えいやと契約、購入した。いや、これは素晴らしいね。
数日間使っただけで、すっかり手放せなくなった。インターネットのサイトや動画の閲覧、音楽プレイヤー、アプリを入れればラジオが聴けたり英語の勉強ができたり雑誌や本が読めたりゲームが遊べたり地図はナビにもなったりもちろん目覚ましや乗り換え案内や天気予報や電卓やカメラやそういうのにも使えて、ブログの更新も簡単楽々。去年と今年の私の日常で何が一番変わったかというと、iPhoneがあるか無いかというところであろう。
容量はそんなに無いので、音楽プレイヤーとしてはiPodメインで使おうと思っていたのだが、カバンの中で緑茶で水浸し事件が勃発し、iPodが使えなくなった。そのうち新しいのを買おうと思っているのだが、別にiPhoneの容量分で十分だなとも思いはじめている。その時聴きたいものを入れたり外したりしていけば、このぐらいの容量でも十分行ける。ウォークマンの頃とかはせいぜいアルバム2、3枚分ぐらいしか持ち歩いていなかったのだからな。

というわけで、振りかえるとなかなか楽しい年だったと思うわけである。来年ももっともっと素晴らしい年になれば良いと思うのだ。それにしても関西に住んでいる人たちがすごくうらやましいのだ。では。

2010年12月26日 (日)

今年聴いた曲たちのことなど。

ついに毎年恒例のTRACKS OF THE YEAR的なやつが決定したよ。候補曲をiPhoneに詰め込み、移動中などに聴きながらああでもないこうでもないと順番を入れ替えたりまた聴き直したりを繰り返し、ついに納得がいく感じになった。当初想定していた通りだった部分もあればちょいと意外な部分もあったのだが、とりあえず自分的にはこれ以外にはありえないと思える程度の微調整まで完了したといえる。ただし、明日になってまた気が変わっている可能性も無きにしもあらずなのだが。

というわけで、今年はBEST20曲にしてみた。例によってカウントダウン方式で発表していくが、これまた例によってこれはあくまで私が個人的に好きな順番に過ぎず、客観的な評価だとか音楽史における価値などとは一切関係がない。では、行くぜ。

第20位 POST ACID/WAVVES

THE DRUMSとかSURFER BLOODとかもそうなのだが、往年のサーフ・ロックを今日のインディー・ポップ風味に蘇生させたかのような音楽に出会うことが多かったように思う。中でもこのWAVVESの痛快パンク・ポップは暑い夏の日によく聴いていたものだ。

第19位 UNDERTOW/WARPAINT

メンバー全員が女性の新人バンドである。文系少女の妄想世界を音像化したようなこのバンドのアルバムに、すっかり夢中になってしまった。ひじょうに感覚的で素晴らしい音楽性である上に、ルックスもじつに私好みなのである。

第18位 O.N.E./YEASAYER

Video

ブルックリン出身の実験ポップ・バンドの2枚目のアルバムは聴いた当初は何か普通になっちまったんじゃないかとか思ったものなのだが、こうやって曲単位で聴くとやはりかなりオモロいなと思うのだ。やはり好きだなこういうの。

第17位 WONDERFUL LIFE/HURTS

Video

コンセプチュアルかつスタイリッシュなエレクトロ・ポップ。PET SHOP BOYSなんかを思いだしたりもしたのだが、それはイメージの部分のみならず、けしてコンセプト倒れすることのない作品のポップスとしての強度という部分もまた然りである。

第16位 MY KZ, UR BF/EVERYTHING EVERYTHING

英国産の新人バンドに胸ときめかす機会もめっきり減ってしまい、いよいよ感性が本格的に鈍化してきたのではないかと思っていたところ、このバンドのデビュー・アルバムはかなり好きだった。まあ、普通のインディー・ギター・バンドにあらず、相当に変態的なセンスを持っているっぽいところが気に入ったのだが。
デビュー・アルバムが相当好きだったKLAXONSの新譜が思っていた以上に普通だったことによる一時的欲求不満を解消してくれるには十分な作品であった。

第15位 ACAPELLA/KELIS

「CAUGHT OUT THERE」とか「MILKSHAKE」とかちょいとエッヂなポップ作品の傑作で知られる女性アーティストだが、それほど入れ込んで聴いていたわけではない。しかし、これにはヤラれた。そこそこのキャリアがありながら新境地を切り開こうとするアティチュード、かつその作品そのものが文句なしにカッコいい。

第14位 NORWAY/BEACH HOUSE

NMEは今年の音楽シーンを読み解くキーワードの一つはノスタルジーであるというようなことを書いていた。その背景には世界的な経済不況だとかさまざまな要因があるという分析なのだが、その流れの中でも最も評価の高かったアルバムがBEACH HOUSEの「TEEN DREAM」だったのではないだろうか。じつに懐かしくも美しい音世界である。

第13位 CELESTICA/CRYSTAL CASTLES

衝撃のデビュー作と比べると大人しくなっただとか普通になったという評価がちらほら見られたCRYSTAL CASTLESの2枚目のアルバムだが、私は逆にポップさが強まってより好きになった。特にこの曲とかはかなりのお気に入りである。最新シングルではTHE CUREのROBERT SMITHをゲストに迎えるなど、着実にカルト・ポップ・バンドとしての地盤を固めている感じである。

第12位 BOYFRIEND/BEST COAST

これまたノスタルジックな音楽性を持つ新人バンド、BEST COASTのアルバム1曲目である。60年代のガールズ・ポップスをインディー・ギター・サウンドで再現しているかのようでもあるのだが、これがまたじつに瑞々しくて新鮮なのだ。ヴォーカルの女の子は飼い猫のことがとても好きなようで、アルバム・ジャケットだとかブログだとかにも登場させている。そういったところもひじょうに好感が持てる。

第11位 READY TO START/ARCADE FIRE

もはや信頼のブランドとなった感もあるARCADE FIREの最新アルバム、「THE SUBURBS」は文字通り郊外生活をテーマにしたコンセプト・アルバムだったが、「ビジネスマンが俺の血を飲む」という歌詞で始まるこの曲が中でもお気に入りである。スタジアムでも映える音楽性でありながら、知的かつ辛辣なメッセージ性を持ったこのバンドの存在はとても重要だと思える。各音楽メディアがこぞって大絶賛だが、私もやはり好きである。

第10位 FUCK YOU/CEE-LO GREEN

「CRAZY」を大ヒットさせたGNARLS BARKLEYのメンバーとしても知られるソウル歌手、CEE-LO GREENによる完璧なポップ作品。今日のアーバンなR&Bにあらず、往年のポップス黄金期を連想させるサウンドであり、楽曲である。とはいえけして古臭さを感じることはなく、聴いていてただただ陽気で愉快な気分になる。これぞポップスである。

第9位 HORCHATA/VAMPIRE WEEKEND

年の初めにリリースされたので相当印象薄くなっていたのだが、今回聴き直してみて、やはりかなり好きだなと思ったのだ。
いかにもアメリカの金持ちのお坊ちゃん的ルックスでありながら、なかなか変なことをやっているというイメージがあったデビュー・アルバムは結構好きだった。インディー・ギター・バンドとしての基本的ポップ感覚はしっかりしていながらも、非西洋圏の音楽からの影響を取り入れているあたりがすごくユニークだなと思ったのだ。
2枚目のアルバムにあたる「CONTRA」ではさらなる成長が感じられ、とても嬉しくなった。よりポップでキャッチーな曲は他にもあるのだが、この曲の地味めな曲調ながらもユニークなリズムで徐々に高まっていく感じがすごく好きであり、これを選んだ。

第8位 STYLO/GORILLAZ

BLURはもちろん大好きなのだが、同じDAMON ALBARNのバンドでもGORILLAZはコンセプト先行っぽすぎる印象があり、そこまで入れ込んで聴いてはいなかった(いくつかのシングルはひじょうに気に入っているのだが)。
今回もじつはアルバムはあまりちゃんと聴いていないのだが、この先行シングル曲はすごく好きである。
ラッパーのMOS DEFと伝説のR&B歌手、BOBBY WOMACKが参加しているのだが、バックで淡々とコーラスするDAMONの佇まいがなんか好きだ。

第7位 DANCING ON MY OWN

LADY GAGAだとかKATY PERRYらによる優れた商業的ポップスをちゃんと評価しようという雰囲気が、特にここ数年、わりと硬派な批評誌からも感じたりはするのだが、そのジャンルにおいて素晴らしい作品を次々と生み続けているのがこのROBYNである。特にこの曲のキラキラ感などは神がかっている。

第6位 TIGHTROPE/JANELLE MONAE

Video

アルバム「ARCHANDROYD」はバラエティーに富んだ素晴らしいダンス・ポップ・アルバムであった。全盛期のPRINCEのアルバムに感じたようなフレッシュさと楽しさを感じさせてくれた。アルバム全体が本当に優れているのだが、中でもこの曲は特にノリノリである。

第5位 ODESSA/CARIBOU

実験ポップス工房、CARIBOUのダンサブルかつエキセントリックな天才的な作品。この曲が収録されたアルバム、「SWIM」は老舗UKインディーのROUGH TRADEが今年の年間第一位に選んだらしい。

第4位 I CAN CHANGE/LCD SOUNDSYSTEM

この名義では最後になるというアルバム、「THIS IS HAPPENING」からの1曲。80年代エレポップというかテクノポップという言葉がよく似合う素敵な作品。インディーもダンスも、キーワードはノスタルジーなのだろうか。しかしこの雰囲気を好ましく感じる感性は私の中のかなり深い部分に埋め込まれていると考えられる。

第3位 SUTTERBUGG/BIG BOI

OUTKASTのBIG BOIによるソロ作品なのだが、これまたエレクトロ・ヒップホップというか、ノスタルジックなサムシングが魅力な作品である。しかしたとえばこれと同様の作品が80年代に生まれえたかといえばそれはなかったのではないかとも思えるわけで、そういった意味でも、これはきわめて新しい音楽だといえるのである。SOUL Ⅱ SOUL「BACK TO LIFE」のフレーズが出てきたりするとしてもだ。

第2位 RUNAWAY/KANYE WEST

とにかくKANYEさんの最新アルバムはカッコよすぎるのだ。何回か聴いているがおそらくまだその魅力の全貌を把握できてすらいない。それだけ情報量が多く、かつポップであり先端である。
80年代のPRINCEなどは本当に神がかっていて、新作を出すことイコールポップ音楽全体の進化とでもいうようなインパクトがあったわけだが、いい意味でも悪い意味でも音楽ジャンルの細分化やファンの棲み分けが進んだ現在において、こういうのはもうありえないのではないかと思っていたのだが、昨今のKANYEさんには、何だかそれとひじょうに近い興奮を覚えてしまう。

第1位 クチビル・ディテクティヴ/Base Ball Bear

はい、それでもやっぱり第1位はこのバンドである。あくまで私が個人的に好きな順番をつけただけだから。
本当になぜこのバンドの作品がこんなに好きなのかが、自分でもよく分からない。日本のロック・バンドをリアル・タイムで追いかけることなどはとうの昔にやめてしまったし、それからいくつかのバンドの作品を人にすすめられたりして聴いてみたりもしたのだが、いずれも、もしも私が10代や20代の頃に出会っていたならば好きになっていただろうなと思うぐらいであった。
平均年齢がおそらく25,6歳であるこのバンドのライヴDVDも買ってみたが、客層はやはりすごく若かった。
このバンドに興味を持ったきっかけは昨年発売されたアルバムのCMにBerryz工房の熊井友理奈が起用されていたり、プロデューサーの玉井健二氏が妄想ポップスの系譜のような感じで、PRINCEや岡村靖幸と並べてこのバンドのことを挙げていたことだった。
本当にいわゆるいまどきのギター・ロック・サウンドだし、これといってすごくインパクトがあるかというとけしてそうではない。しかし、夏だとか黒髪だとか十七歳だとかXTCだとか、私が長年かけてこじらせてきた美意識をいちいち刺激してくる要素に満ち溢れているのだ。
あと、ベースの関根史織嬢がとても魅力的であるという要素も大きいのだが、この「クチビル・ディテクティヴ」という曲にはチャットモンチーのaccoなるメンバーがゲスト参加して、女声パートを担当している。
今年も随分といろいろな音楽を聴いてきたが、純粋に好きということでいうと、やはりこのバンド、この曲がどう考えても第1位になるしかないわけである。

というわけで、今年もなかなか充実した音楽生活を送れたのではないかという気がする。来年もまたこうだといいなぁ。

あと、年間BESTミュージック・ビデオを挙げるならば、やはりコレだよねぇ。
青い空の下、白い砂の上で可愛い女の子たちが水着で歌い踊るという、まさにこの世の楽園を映像化したかのような素晴らしい作品であった。今年の夏は明らかにこれを初めて観た瞬間に始まったといっても過言ではないの。

2010年12月23日 (木)

今年観た映画たちのことなど。

BEST TRACKS of 2010を早いところ決めちまおうと思っているのだが、選考が難航している。候補曲をiPhoneに突っ込んで移動中に聴いてはあれやこれやと考えているのだが、まだ決まらない。

そこで音楽はひとまず置いておいて、今年観た映画について振りかえることにしてみた。

映画というとこだわりがある諸兄におかれては、劇場鑑賞以外認めねえよ、という向きもあろうとは思うのだが、私はふまじめきわまりない映画観賞者であるがゆえ、映画館にはなかなか行かない。

大学時代は日比谷シャンテ・シネに結構な頻度で行ったりとか、いまの奥さんと知り合ってからしばらくもよくいろいろと観に行ったりしていた。しかし、特にここ数年はさっぱりである。ついに今年は一度も映画館に行かずに一年が終わろうとしている。いかんねぇ。

映画配信サービスを利用してパソコンで鑑賞することもここ数年は少しずつ増えていたのだが、今年はついにiTunesでの映画配信がスタートし、ますますこの流れに拍車がかかるような気がしてならない。

私の場合、DVD鑑賞もおもにパソコンを用いて行っているため、今年観たすべての映画はほぼすべて15.4型ワイドのクリアブラック液晶にて視聴している。本物の映画ファンからはおそらく怒られること必至なわけだが、そんな女のひとりごと(増位山大志郎)...じゃなかった、そんな私の今年観た映画TOP10をカウントダウン方式で発表していきたい。

これはあくまで私が個人的に好きな順番であり、客観的な作品の質の高さだとか映画史的価値とはほとんど関係がない。例によって念のためである。じゃあ、行くのだ。

第10位 ぼくのエリ 200歳の少女

吸血鬼ものである。しかもスウェーデン映画という個人的にほぼなじみなさげなムードの作品なわけだが、昨年暮れのUNCUT誌で大絶賛されていたのを読んで、では観てみようかと思ったもの。これは美しい。思春期特有の大人は判ってくれない的感傷を吸血鬼という設定を用いて表現いるのがまたいいんだわ。

第9位 かいじゅうたちのいるところ

これはじつは劇場に観に行こうかという計画もあったのだが、何やかんやで行けんかった。スパイク・ジョーンズ監督のファンタジー作品かつ、ヤー・ヤー・ヤーズのカレン・O嬢の歌がフィーチャリングされていたりと、かなーり私好みなことは間違いなかったのだが、期待を裏切らない出来であった。原作は有名な絵本らしいのだが、そっちはよく知らん。

第8位 プレシャス

昨年、海外の批評誌などでめっちゃめちゃ評価高かった作品。とにかく悲惨きわまりない環境の中でも希望を失わずに頑張る女の子のお話なんだが、この主役の子がすげえ良い演技をしていたな。カウンセラーのような人の役で出ていたマライヤ・キャリーもなかなか良かった。

第7位 インセプション

これは最近iTunesのレンタルで観た。レオナルド・ディカプリオ主演のハリウッド超大作的なノリであり、そもそもあまり好みではないタイプの作品ではあるのだが、なんとなく気になって観てみたところ、すごく面白かった。夢を複数名で共有するだとか、夢を操作することによって潜在意識を意図的に植え付けるだとか、設定が天才すぎてぶっとんだ。渡辺謙氏がいい味を出している。師走の忙しい時期に2時間半とかビビったのだが、一気に観てしまった。

第6位 マイ・レージ、マイ・ライフ

すごく好きだった「JUNO/ジュノ」の監督の作品ということで、これは観なければいかんと思った。ジョージ・クルーニー主演の大人の恋愛物語みたいな感じだったのであまり好きではないかなと思ったのだが、いけすかない冷酷な男が恋におちて人間性どんどん変わっていくみたいな内容であり、ひじょうに面白かった。

第5位 トイ・ストーリー3

このシリーズは前作まで奥さんと劇場に観に行っていて、当然泣いたりしていたのだが、さすがに随分と年月も経っていたこともあり、新作上映の話を聞いた時も、よしそれでは観に行くか、という感じにはならなかった。ピクサー作品は昨年の「カールじいさんの空飛ぶ家」、一昨年の「ウォーリー」と素晴らしい作品が続いていて、私はいずれも観ていちいち泣いていたわけだが、そんなこともあり、いまさらトイ・ストーリーでもないんじゃないかと思っていたのだ。iTunesで配信していたので観てみようかと思ったのだが、日本語吹替え版しか見当たらず、それで別の配信サービスで字幕版を観た。結論はさすがにクォリティーが高い。そして、泣いた。ジブリアニメのトトロのぬいぐるみが普通に出てきていて笑った。

第4位 フィッシュタンク~ミア、15歳の物語

これはじつは日本で正式に劇場公開はされていなくて、かつDVD等の発売もいまのところ情報がないという、じつにいかんともしがたい状況なわけである。いかんねぇ。BSデジタル放送のシネフィル・イマジカというので放映されたみたいだ。私は日本語字幕なしの状態で観たのだが、これはすごく好きだ。ハリウッド超大作のような派手さとは無縁のイギリスのリアリティー系作品(よく分からん分類法だが、マイク・リーとかみたいな感じ)。
家庭をはじめ、人間関係がいろいろとうまくいっていない中で、ダンサーを目指す思春期の女の子の心の動きを描いた作品である。この手のやつは私は本当に好きだなぁ。字幕なしでしか観ていないので、おそらく内容で理解できていない部分も多々あるのではないかという気がするのだが、ぜひともちゃんと字幕付きでこれは観直してみたいものだなぁ、と思うのだ。

第3位 17歳の肖像

これまたイギリスものである。舞台は1961年のロンドンであり、主人公の16歳の少女が、倍以上も年の離れた男性に魅かれ、いろいろと新しい発見や刺激的な体験をしていく様が瑞々しく描かれている。脚本を「ハイ・フィデリティ」などで知られる作家のニック・ホーンビーが書いている。主役を演じたキャリー・マリガンが魅力的なことこの上ない。いろいろと感情移入しまくって、胸が張り裂けるような思いをしながら観た。

第2位 ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

とにかく最高にバカで笑える。元気になりたい時はまたこれを観ようと思う。昨年、全米で大ヒットしたのだが、日本では公開されずにそのままDVD化されそうになったところ、署名運動が起こり、やっとこさ夏に公開された。
結婚を前にした男が仲間たちとラスベガスに行くのだが、はしゃぎすぎてまったく記憶がない。目を覚ますとホテルの部屋が燃えていて、赤ちゃんがいたり本物のトラがいたり、一人はストリッパーと結婚していたり、そして、当の結婚を前にした本人は行方不明である。とにかくメチャクチャなわけだが、根底に流れるゴキゲンな気分が最高である。個人的には数年前に行ったラスベガスでのことを思いだしたりもして、そういった部分でもひじょうに楽しめた。

第1位 (500)日のサマー


(500)日のサマー
アップロード者 danielacamus. - 全シーズン、全エピソードをオンラインで。

いや、もうこれは私にとって完璧な映画の一本である。まあ、いわゆるよくあるロマンチック・コメディー風味ではあるのだが、そのディテールをも含めた精神性が、もう私をピンポイントにターゲットとして想定して制作されたのではないかと思うぐらいに大好きすぎるのだ。
主人公の男の子はグリーティング・カードを作る会社に勤めているのだが、現実には退屈しきっている。いつもあらぬ妄想をしているようなタイプである。アシスタントとして入社してきたサマーという女の子と、オフィスのエレベーターで出会うのだが、ヘッドフォンから漏れるザ・スミスの音楽について、「私も好きよ」などと言ってくるのだ。そして、それを運命なのだと錯覚してしまう。
好奇心旺盛でユニークなサマーのキャラクターは、ザ・スミスを愛好するような文科系男子の妄想を具現化したようなものである。幼少期のベッド・ルームにはUKニュー・ウェーヴ・バンドのポスターが貼られ、会社の飲み会ではカラオケでピクシーズを熱唱、恋の予感に調子にのった時にはホール&オーツが流れ、街はミュージカルのようになり、どこからかアニメーションの青い鳥すら飛んでくる。恋をしている時、世界は実際にこんなふうに見えることがある。とにかくもう本当に好きすぎる作品である。

こうして振りかえってみると、なかなか面白い作品にいろいろ出会えたなという気がするのだ。劇場にもたまには行かなくてはならんね。
来年はSNSのFACEBOOKを題材にした「ソーシャル・ネットワーク」というのがすごく楽しみである。日本ではSNSといえばmixiの方が有名だけれども、いよいよ来年はこのFACEBOOKが日本にも本格進出らしい。

2010年12月19日 (日)

年の瀬誠志郎。

年の瀬である。

「M-1グランプリ」は今年で終わってしまうらしい。とりあえず録画を頼んで移動中にワンセグで視聴か。結果次第では観ないまま消去である。昨年までがそうであったように。

関西ローカルの「オールザッツ漫才」は12月最後の水曜深夜に放送される。これすごく観たい。関西に住む人が毎年うらやましくなるのだ。わざわざ遠征してホテルに泊まって観ようかと思ったことすらある。Keyhole TVとかで楽しもうかな、などと考えている。小藪千豊と笑い飯が今年は総合司会らしい。この三人の生ラジオみたいなやつを一昨年のオーサカキングで観た。それは面白かった。

NMEに続いてROLLING STONEやPitchforkなどの年間ベストも発表されたわけだが、やはり盛り上がるものだ。

やはり今年はカニエ・ウェストのアルバムが群を抜いてスゲえだろうと思っていたのだが、NMEでの順位が不当に低く、もしかするとそんなでもなかったのだろうかと若干不安になってもいたのだ。ROLLING STONEでもPitchforkでも第一位に選ばれていて、やはりなるほどそうだろうなと思ったわけである。

Pitchforkのリストでは、Big BoiだとかJoanna Newsomだとかもかなり上位に選ばれていて、これらはリリース時に買おうか買うまいか迷った末に結局買っていなかったのだが、これを機会に買って聴いてみたところ、すこぶる気に入ってしまった。第三位のDeerhunterとかも随分好き。

アーケイド・ファイヤーが各誌で高評価であり、確かにわたしも気に入っているのだが、もうちょっと他に何かがあったのではなかろうかと思っていたところ、Pitchforkの第11位という順位には、妙に合点がいってしまった。

今年の年間ベストに関しては、どうもPitchforkのそれが最も私の好みに近いように感じた。しかし、私が今年の洋楽アルバムの中で最も好んだWarpaintを唯一選んでいたのがNMEであり、まだまだ今後も私には必要な情報源だなと、改めて思ったのだ。

2010年12月10日 (金)

知らんがなの嵐。

どうも最近ブログを書く暇がない。いや暇などはその気になればいくらでもできるし、暇とかいいつつこれがメインになっていた時期が無かったわけではないことも否定しない。などというまどろっこしい言い回し。

冬ってぇことでいい感じに日本酒を飲んでほろ酔い加減ではあるんだが、ノートパソコンの小さなスピーカーからは1982年のジェフリー・オズボーンの「オン・ザ・ウィングス・オブ・ラヴ」なんかが流れているのよ。田中康夫ちゃんが「たまらなくアーベイン」でも好意的に書いていたR&Bシンガーですな。

閑話休題。

近頃文章を書く量を減らしたわけではなくて、じつは結構書いている。だがしかし、それはインターネットを通じた不特定多数のみなさんではなくて、ある個人に向けてなのよね。それがまた熱烈恋愛中のうら若き女子だったりするとネタ的にはおもろいんだが、なんのことはない、ただの会社の上司であったりするんだよ。

とにかく私はもう現実に帰って来たね。かつてインターネットのブログを通して、道重さゆみちゃんという最高の対象を通して行おうとしていた私が証明するべき何者かというものを、リアルな現実、本気な現実として実際の経済活動の現場において行える程度にはリハビリ完了というわけですわ。

でもね、ここまで来れたのは本当に道重さゆみちゃんのおかげだと思っている。これは間違いがない。

よくヲタ卒だとかなんだとかそういう言い回しがあるけれど、なんだろうな、正直いまもう道重さゆみちゃんのGREEブログとかそんなに見ていないし、ブログスレも全然開かなくなってしまった。いやこれはまた時間に余裕ができたりしたら見そうな気がするんだが、とにかく今はそれ以上に濃い何物かがあって、間違いなくそっちの方が面白い。

私が正しいものとして体現し、それを実際の経済活動の現場で行っていることといえば、多分にいわゆる道重さゆみイズムともいうべきしゃかりきコロンブスな要素に満ち満ちているわけだが、その傾向が私の中で強まれば強まるほど道重さゆみちゃんのブログ見たりラジオ聴いたりテレビ見たり現場行ったりすることへのエネルギーが減じていくというこのパラドックス。これはいかんともしがたいものである。

それはそうとして、亀井絵里ちゃんのソロ作がこの期に及んで配信限定で発表されたわけである。私はモーニング娘。の中では、亀井絵里ちゃんのヴォーカルがダントツに好きなわけで、これはひじょうに喜ばしい。しかも売れているようだ。iTunesのランキング上位に入っていた。こういうナチュラルな癒し系の歌はいいね。近頃流行りのいわゆるディーヴァ系の女性シンガーよりもこっちの方が私は断然好き。「100回のKiss」が入っていないのは残念きわまりないのだが。ラストの「香水」とか原曲すら聴いたことがないのだが、これひょっとして神曲じゃねえかよとか思ったりもしたものよ。「お願い魅惑のターゲット」とかもイイネ。

道重さゆみちゃんは本当に現在および未来の私にとって恩人ともいえる存在であり、今後私が何らかの成功を収めるとするならば、それは間違いなく彼女のおかげである部分が多分にあることは間違いがない。しかし、だからといっていま何もすることができない。いつかその時が来るとしたならば、その時はまた彼女の偉大さについて語ろう。その頃、彼女はどのようになっているのだろうか。まだ我々の前にいてくれるだろうか。どうであっても構わない。目を閉じればいつも常盤駅のホームから見た水面が輝き、あの日に感じたことを思い出せる。

私は周りの人のことを思い、認め、讃え合う環境を創りたい。その結果、楽しく嬉しい気持ちや優しい心が育ち、笑顔が広がっていく。これは平和であり、等しく求め、与えられるべきものである。たとえ世界が変わらないとしても、自分の身の回りからはじめていけばいい。その種を蒔くのだ。これは私が道重さゆみちゃんから教えてもらったことの集大成である。

これを言葉や概念としてだけではなく、行動に移す段階にすでに突入し、手応えは感じている。そしてこれほど満たされた日々が私に訪れるなどとは、かつてまるで考えたことすらなかった。

うさちゃんピースは世界の言葉であり、その意味合いは受け取る人によって様々だと思うが、私はいま、その答えを出すべく、現実と戦っていこうと思う。またいつかのその時まで。

2010年12月 2日 (木)

2010年間BESTアルバム。

はいそういうわけでイェイ年末!ということで、勝手に年間ベスト・アルバムの季節である。イェイ!

もうね、これは音楽的にどちらが質が高いからとかシーンに影響を及ぼしたとか一切関係ナッシング!去年の12月から今年の11月の間に私が聴いたアルバムの中で好きな順番を付けた、ただそれだけ。完全に好みだけが基準でございます。てなわけで、まずは30位から21位までを、カウントダウン!

30位 STRIDULIM Ⅱ/ZOLA JESUS
29位 SHADOWS/TEENAGE FANCLUB
28位 IRM/CHARLOTTE GAINSBOURG
27位 YOUR FUTURE, OUR CLUTTER/THE FALL
26位 MAN ALIVE/EVERYTHING EVERYTHING
25位 AVI BUFFALO/AVI BUFFALO
24位 HAPPINESS/HURTS
23位 SURFING THE VOID/KLAXONS
22位 ONE LIFE STAND/HOT CHIP
21位 I SPEAK BECAUSE I CAN/LAURA MARLING

はい、こうなったのである。では、簡単に解説していくとしよう。イェイ!
30位のZOLA JESUSはゴスっぽいお姉ちゃんなんだが嬉し恥ずかし懐かしい感じもあり、割と好み。大学時代にUKロック好きの女の子とカフェ・バー(死語)にてケイト・ブッシュ嬢の最高傑作はどれかについて議論していた時の気分がよみがえってくる感じもある(何だそりゃ)。とにかく暗くて好奇心旺盛な女子が私は好きってことですよ。
29位、TEENAGE FANCLUB。はい、スコットランドのベテラン・バンド。もはや安心のブランド。ナイスでメロウなギター・ポップ作品集。最高。以上。
28位、CHARLOTTE GAINSBOURG。要は私は胸が小さい男の子っぽい体躯の女子が好きってことですよ。いや、そういうことではなく、なまいきシャルロットももはや大人なわけだが、これはBECKがプロデュースしたおもろオルタナ作品となっていてなかなか心地よいのじゃ。ちなみに今年のAV最高傑作は水城奈緒ちゅわんの「着衣巨乳フェティシズム-奈緒のニット編」であり、とにかく私は好き嫌いにかかわらず良いものは良いと認めるタイプの人間だということなのじゃよ。わっはっはっは。
27位、THE FALL。70年代後期からやっているこだわりの偏屈ジジイ、マーク・E・スミスのバンド。やってることは変わらんのだが、ここにきてまさかの大充実作。こういう大人になりたいよね。うん。
26位、EVERYTHING EVERYTHING。かつては英国産若手ギター・バンドというと大好物だったわけだが、近頃はとんと疎くなっちまってねぃ。もう若くないさと君に言い訳したねいちご白書をもう一度というわけではないんだが、このバンドはちょいと変態チックなところが割と好みかもね。お腹の調子が極度に悪い時、西友調布店のトイレ個室にて聴いていたな。
25位、AVI BUFFALO。アメリカの新人バンドなんだが、NMEではMORRISSEYなんかと比較しておったな。ふわっとした言い方をするなら文学的なバンド。まあ、このタイプは好きですな。
24位、HURTS。伊達男二人組によるエレクトリカルなポップ音楽集。PET SHOP BOYSぽい感じもあり、哀愁感満載ですわ。
23位、KLAXONS。1STがめっちゃ好きだったんだがあれから3年である。卓越したポップ感覚は健在なり。以前と比べると随分と普通になっちまった感じではある。
22位、HOT CHIP。薄味なエレクトロ・ポップ感覚がちょうどええ(二丁拳銃)。作業用BGMとして一時期重宝しまくった。
21位、LAURA MARLING。弱冠20歳の女性シンガー・ソングライター。しかし、本格派の片鱗が随所に見られ、才気がキラキラ輝いている。ずっとちゃんと聴いていなかったのだが、数日前に購入して聴いて気に入ってギリギリセーフなり。

では、20位から11位まで一気にイクぜぃ!!

20位 HIGH VIOLET/THE NATIONAL
19位 COSMOGRAMMA/FLYING LOTUS
18位 LOSING SLEEP/EDWYN COLLINS
17位 DANGER DAYS/MY CHEMICAL ROMANCE
16位 SISTERWORLD/LIARS
15位 CRAZY FOR YOU/BEST COAST
14位 TEEN DREAM/BEACH HOUSE
13位 CONTRA/VAMPIRE WEEKEND
12位 TREATS/SLEIGH BELLS
11位 THE DRUMS/THE DRUMS

20位のTHE NATIONALはアメリカのバンドで批評家やマニアックな音楽ファン受けはずっとしていたのだが、今作は米英ともにアルバム・チャート上位に入る大ヒットとなったのだ。
19位、FLYING LOTUS。エレクトロとかジャズとかいろいろなジャンルの音楽要素がクールに編集された最新型ポップといった趣き。
18位、EDWYN COLLINS。ミーハー的に好きなスコットランドの至宝にして元ORANGE JUICEのフロントマン。闘病生活からの復活だけでも単純に嬉しいのだが、届いた作品がとても素晴らしくてびっくり仰天。
17位、MY CHEMICAL ROMANCE。まだ十分に聴き込めていないし必ずしも好きなタイプの音楽性ではないのだが、やっぱりこういうある種のイタさを時代の最前線で体現しているぽいバンドというのは嫌いになれない。
16位、LIARS。高度資本主義社会の悪夢をディストピアとして痛烈批評。内容もコンセプト倒れせず、優れている。こういうのはすごく貴重だと思うの。
15位、BEST COAST。ポップス黄金期の超絶メロディーとインディー・ギター・サウンドを交配したかのような夢見心地な音世界。ヴォーカルの女の子が可愛がっている猫ちゃんをジャケットに登場させている。
14位、BEACH HOUSE。これまたアメリカン・インディー・ポップのドリーミィーな世界の極北。
13位、VAMPIRE WEEKEND。年の初めに出たので印象が薄くなりがちだが、非西欧圏のポップ音楽からの影響も含め、自分ら流に料理した極上インディー・ポップ集。
12位、SLEIGH BELLS。これぞインディー魂。ポップス実験工房のようなドキドキワクワクが詰まっていて嬉しくなってしまうのよ。
11位、THE DRUMS。サーフ・ポップスXインディー・ギター・サウンドという好きすぎるパターン。昨年のミニ・アルバムを極度に気に入っていたのだが、期待を裏切らぬフル・アルバム・デビューであった。

さて、それではイクぜトップ10!!!

第10位 THE SUBURBS/ARCADE FIRE

何だかんだいってやっぱりすごいよねぇ。好きだよねぇ。もはや安心のブランド化している所もあるのだが、やはりイイものはイイっす。


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第9位 THE PROMISE/BRUCE SPRINGSTEEN

1978年にリリースされた「DARKNESS ON THE EDGE OF TOWN」録音時の未発表曲&テイク集なのだが、隠れた名盤発掘にも似た興奮を呼び起こす素晴らしい作品。PATTI SMITHの歌唱で大ヒットした「BECAUSE THE NIGHT」も収録されている。

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第8位 THIS IS HAPPENING/LCD SOUNDSYSTEM

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第7位 WAKE UP THE NATION/PAUL WELLER

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第6位 THE ARCHANDROID/JANELLE MONAE

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第5位 MY BEAUTIFUL DARK TWISTED FANTASY/KANYE WEST

My Beautiful Dark Twisted FantasyMusicMy Beautiful Dark Twisted Fantasy

アーティスト:Kanye West
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第4位 THE FOOL/WARPAINT

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第3位 神曲たち/AKB48

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第2位 Cypress Girls/Base Ball Bear
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途中から完全に解説書くのが面倒になったのでやめた。というか、TOP3にツッコミどころありまくリングではあるのだが、どう考えてもこの上位3枚は不動で間違いなし。まあ、完全に私個人の好みが基準なのだから仕方がない。これでBase Ball Bearは昨年に続き2年連続の第1位となった。これは1993年、1994年のSUEDE以来の記録である。あくまで完全な私個人の好みでしかないのだが。

トラック編とかもできたらやるかもしれないのだ。

2010年12月 1日 (水)

NMEの年間BEST50が発表されたのだ。

ついに12月1日売りのNMEで2010年の年間アルバム&トラックBEST50が発表され、私的に一年で最大の盛り上がりを迎えている。まさに異様な盛り上がりである。

ところがぎっちょんZinioにNME最新号はまだ届いていニャいのニャ。だがしかし、NME.COMとかを見ればそのBEST75がバッチリ分かることにまっているのだ。オッケーオッケーバッチリオーケーである。

それで気になるアルバム第一位だが、ジーズ・ニュー・ピューリタンズなるバンドの「ヒドゥン」というアルバムになっている。そういえば何号か前のNMEに記事が載っていてこのアルバムがいかにすごいかということや、ライヴでオーケストラか何かを起用したりしている件などが取り上げられていたが、もしやこれの前フリだったか。

NMEを購読しはじめて18年になるが、年末の年間BEST発表時点で第一位のアルバムを買っていなかったのは初めてである。はじめての経験(真野恵里奈)である。ちなみにその18年前の年間第一位はR.E.M.をおさえてシュガーというバンドの「コッパー・ブルー」というアルバムであった。シュガーといっても「ウェディング・ベル」を歌っていた女子大生三人組であるはずがなく、ハスカー・ドゥを解散したボブ・モールドがやっていたバンドで、イギリスではかのクリエイション・レーベルから発売されていた。以後、ビョーク、オアシス、トリッキー、ベック、スピリチュアライズド、マーキュリー・レヴ、フレーミング・リップス、クイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジ、ストロークス、コールドプレイ、ホワイト・ストライプス、フランツ・フェルディナンド、ブロック・パーティー、アークティック・モンキーズ、クラクソンズ、MGMT、ホラーズと各年の年間第一位に選ばれたアルバムは、いずれも一年間のうちのどこかのタイミングで買ってはいたのだ。その記録がついに破れた。いや、別に更新を狙っていたわけではないんだが。

ついでにトラックの方はフォールズの「スパニッシュ・サハラ」であり、こっちも買っていなかった。これも初めてのことである。18年前のスウェード以降、ブリーダーズ、ブラー、ブラック・グレープ、アンダーワールド、ヴァーヴ、ビースティ・ボーイズ、エイフェックス・ツイン、エミネム、ミッシー・エリオット、ダヴズ、ビヨンセ、リバティーンズ、フューチャーヘッズ、ホット・チップ、クラクソンズ、MGMT、ヤー・ヤー・ヤーズと毎年買っていたのに、今年は初めて持っていない曲というか、よく知らない曲が一位に選ばれた。

アルバムのトップ10とトラックのトップ50はとりあえず買って聴いてみることにしているので、各ダウンロード販売サイトなどを通じて買いに買ってやったさ。今年は随分と持っていないものが多かった。アルバムの2位~4位、すなわちアーケイド・ファイア、ビーチ・ハウス、LCDサウンドシステムは買って持っていた。それ以外のトップ10圏内で持っていたのが第10位のドラムズだけということで、思えば遠くへきたもんだ。

前週のNME表紙だったので結構上位に来るのではないかと予想していたポール・ウェラーは46位、数週間前にリリースされNMEでも9点の高評価だったカニエ・ウェストは34位と以外と奮わず。また、私が極度に気に入っていてNMEのレビューでも9点だったウォーペイントは18位に終わっている。この他にこれが発表される以前に私が買って持っていたのは70位のブロークン・ソーシャル・シーン、61位のフライング・ロータス、48位のマイ・ケミカル・ロマンス、43位のエヴリシング・エヴリシング、36位のハーツ、30位のクラクソンズ、27位のベスト・コースト、26位のレ・サヴィ・ファヴ、24位のヴァンパイア・ウィークエンド、23位のアリエル・ピンクズ・ホーンテッド・グラフィティ、21位のジャネル・モネイ、11位のナショナルと、じつは意外とあったのである。MGMTは19位だった。

あと、M.I.A.のアルバムが選ばれていないにもかかわらず、トラックの方では第2位と第11位という高順位に選ばれている。また、前作まで上位に入っていたキング・オブ・レオンは完全にスルーされている。

買ったものを順番に聴いている。アルバム一位のジーズ・ニュー・ピューリタンズは確かに美しく、その中に実験性をも感じさせる優れた作品である。他の音楽誌で第1位に選ばれていて、いかにもなアーケイド・ファイアを外し、あえてこれを第1位にしたあたりがいかにもNMEという感じである。アーケイド・ファイアは前々作第2位、前作第2位に続き、3作続けて5位以内に選ばれた。これは私が記憶している限りでは、90年代のスーパー・ファリー・アニマルズと以来ではないかと思う。

そして、アルバム第5位のローラ・マーリングは数週間前のNMEクール・リストで第1位に選ばれていた女性シンガー・ソングライターだ。たまたま検索していると、「モダンUK版ジョニ・ミッチェル」などというふうに説明されているのを見つけた。ジョニ・ミッチェルといえば私が最も好きな女性シンガーである。目新しさは感じないが、そこが逆に新鮮に感じないでもないオーソドックスな弾き語りスタイル。本格派の風格に至る何かを感じさせてくれはする。なんとこれで弱冠20歳とは。

他にもたくさん買ったので、当分聴く音楽に困ることはない。あー楽しいな。

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