« 道重さゆみちゃんがアメーバブログにやってきた! | トップページ | SCHOOL GIRL FANTASY。 »

2012年10月17日 (水)

グッバイ・クルエル・ワールド。

確かなものなどどこにもない、などといつもうそぶくわれわれは、しかしじつはいつも不安で、そんなものを探し求めては裏切られ、勝手に傷ついて泣いているのだろう。吐き気がするほどの現実味に溢れた、ありきたりの感情をかかえ、宗教と恋愛の間の意味について、真夜中近く、単身者が集う店でワンコインのうどんをすすり、加速度をつけるブルーズにおいたてられるようにして、帰路を急ぐ。イヤフォンの奥からはいにしえのディスコ・ヒット・チューンが、夢に話しかけてくるが、すでに心地よさのみが選曲の基準となった。

AOR大歓迎、今夜はニュー・ウェーヴついてけない、シャンプーする毎朝晩、サラサラリン...あれは高校一年生の冬によく聴いていた「VIBRA ROCK」という12インチEPに収録されていたお気に入りの曲、相手にされそうもないとむしろ冷たい素振りで不安の裏返しのクールな顔して言うのは簡単だね、なんてね。あんな洒落た言い回し、いつかつかってみたいと思っていた。とどのつまりは、いい女ってなんでこっちに来ないの、ということだったのだが。

自律神経の失調という言葉はよく聞いていたけれども具体的にどのようなことかは知らず、考えてみたことすらなく、しかし先日の体調不良全般を構成する要素の一つとしてそれがあったと知って愕然とした。そして、なんかカッコいいな、とも思った。

それからしばらくお粥のようなものしか食べられなくて、少しよくなったので、いまはうどんをよく食べている。これまで生きてきた中でこれほど短期間のうちにたくさんのうどんを食べた時期というのも、おそらくはなかったはずである。妻が調理してくれた鶏の水炊き風うどんというのが、中でもものすごく美味しかった。

特に体調が悪く、本当に何もする気が起らなかった間はもっぱらiPhoneで受信した文章や画像ばかり見ていたのだが、そこで道重さゆみがアメーバでブログをはじめたことを知った。

ジョン・レノンによると、神とは苦痛をはかる概念らしいのだが、これは景気が悪いと宗教が流行るとかいう説と同じことなのだろうか。

それにしても久しぶりにブログで見た道重さゆみの容姿が、以前にも増してゆるぎなく私にとって好ましいものになっていた。その存在感たるや圧倒的であり、いまそこにある肯定感、ずばりそのものといった感じだったのだ。

いつの間にか道重さゆみはモーニング娘。のリーダーであり、かつ最年長なわけだが、体調不良でコンサートを欠席した後輩メンバーについての謝罪のようなことをちゃんと大人の文章でしたためたりしているのを読んで、何だかよく分からない感動がこみ上げてくるのである。

道重さゆみは元々モーニング娘。のファンであり、山口県宇部市の田舎でテレビを観たりレンタル落ちのCDを買ったりして憧れていたわけだが、中学一年の時にオーディションを受けて合格し、晴れてメンバーになる夢がかなった。しかし歌やダンスのスキルが高かったわけでもなく、その他様々な原因によって、人気メンバーにはなかなかなれなかった。ある時期にはシングル曲で一人だけソロパートがなかったり、舞台で天井から吊られる脇役を気丈に演じていたりした。表面上は与えられた役割を一生懸命こなしてはいたが、内心は葛藤し、屈辱を覚えてもいた。

ある時期からラジオでのトークやバラエティー番組への個人での出演が認められ、次第に頭角をあらわしていった。その過程でも、やはり数々の葛藤はあった。それでも失わなかったのは、自分らしさと、それを認め、愛してくれる家族や仲間、ファンへの感謝である。

世界は残酷かつ無情であり、時としてその本質をあまりにもあらわにしてしまうのである。そして、今日も絶望や失望が少しずつ人の魂をすり減らし、われわれは少しずつ死んでいく。

確かなものなどどこにもないのか。そうかもしれない。

いつか、ファンタジーの話をした。

希望も優しさも施しも、すべてまぼろしに過ぎないのかもしれない。大切なのは確からしさなのだ。それを感じられれば、心がそう信じ込めたなら、少しはマシな現実が始まるのかもしれない。

ある種の人々はなぜ少女歌手の群れに夢中になるのか。それが分らなかったことがある。おそらくそこに躍動感、生きることの確からしさ、目指すべき道標、そんな何かを感じられる、信じられるからなのか。

閉じながら開いていく。インプットとアウトプット。必要ないのかと思ったが、それはまだ違っていた。まったく何の進歩もないのか。いや、それは違うはず。らせん状にグルグル上って、近づいた太陽で羽根が溶けたのか。

少し休もう。回復の呪文を覚えよう。

おやさゆみん。あなたのハートにうさちゃんピース。

殺伐とした日々の中に、天使の羽音が聞こえた時、私はそれを聞き逃さなかった。あなたが私を救いだしてくれると期待していることを、私はなるべく気づかれないように、それでもそんな時間を慈しむ喜びを、それが胸いっぱいに広がっていくのが感じられるから、光が射す方へ進もうと思った。

ありがとう。

« 道重さゆみちゃんがアメーバブログにやってきた! | トップページ | SCHOOL GIRL FANTASY。 »

02 道重さゆみ 」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1436748/47480060

この記事へのトラックバック一覧です: グッバイ・クルエル・ワールド。:

« 道重さゆみちゃんがアメーバブログにやってきた! | トップページ | SCHOOL GIRL FANTASY。 »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ