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2014年11月27日 (木)

見返り美人。

横浜アリーナで開催されたモーニング娘’14。のコンサートから帰宅した。この日は秋ツアーの千秋楽であり、道重さゆみの卒業コンサートでもあった。

2007年から道重さゆみのライトファンであったが、仕事の日程やその他の理由により、モーニング娘。のコンサートには、これまで一度も参加したことがなかった。道重さゆみが在籍した最後のコンサートの日程が発表され、それは私が基本的に仕事を休むことができない日曜日でも祝日でもなく、なんと奇跡的に元々仕事が休みの日だったのである。これは神様が私を行かせてくれるためにこの日程にしてくれたに違いないと思ったのだが、発売日当日にインターネットでチケット購入を試みたものの、数分間で完売となってしまい、失敗に終った。ここで一旦はあきらめたのだが、その後、道重さゆみがいうところの、なんとか自分の力を発揮して、チケットを入手することに成功した。

この日を指折り心待ちにしていた。それと同時に、この日限りで道重さゆみはモーニング娘。’14を卒業してしまうばかりではなく、芸能活動の無期限休業をも発表していたため、とてつもない喪失感というか、さゆロスとでも呼ぶべきものに襲われるのではないか、という懸念もあった。

コンサートの感想については後ほどより詳しく書くとは思うのだが、一言でいうと、道重さゆみは最高にカッコよくてかわいくて美しくて、最高というか至高であった。そして、初めて体験したあの愛に包まれた空間、あれは習慣化するのも分かる気がする。ペンライトというかサイリウムというかキングブレードというか、多数の光る棒は色の種類や濃さも多種多様で、これがものすごく綺麗なのだ。

私もモーニング娘。のコンサート映像は過去に何度も観たことがあるので、どうせ行くのならばこのいわゆる光る棒系は必携アイテムであろうと考えていた。それで事前に調査をしていたのだが、サイリウムという折って光らせるタイプよりも、いまはキンブレことキングブレードなどの電池で光るタイプが主流であり、中でも1本でいろいろな色の切り替えができるタイプが人気とのことであった。渋谷の東急ハンズでピンク色のキングブレードを買った。どうせピンク色しか振らないのだから、色が切り替わるタイプのやつは必要ないだろうと思ったのだ。

しかし、実際にコンサートに参加してみると、特定のメンバーがフィーチャーされた時に一斉にそのメンバーの色に切り替えたりするのがものすごく綺麗で、楽しそうなのだ。サプライズ的に田中れいなが登場した時、おそらくメンバーカラーであったと思われる青が一気に多くなった。

また、会場の外や中などで、有志と思われる方が道重さゆみのメンバーカラーであるピンク色のサイリウムを無償で配ったりしていた。

道重さゆみが卒業する感傷と、初めて参加するモーニング娘。’14のコンサートへの驚きと発見が同時に訪れるという、ひじょうに濃密な体験であった。また、メンバーがメインステージでパフォーマンスするだけではなく、中央の別のステージや通路などに出てくるのも初めて生で観た。思えば私が過去に行ったライブやコンサートといえばライブハウスかホールのみで、このような大きな会場は初めてだったのである。道重さゆみのおかげで人生で初めて体験したことが、また1つ増えたわけである。

モーニング娘。’14のパフォーマンスはものすごくカッコよく、メンバーもそれぞれひじょうに魅力的だ。もちろん道重さゆみは至高なわけであり、それを体験できたことによるしあわせがあまりにも強すぎて、当初予想されていた喪失感だとかさびしさというのは、意外にもまだ本格的には訪れていない。これから少しずつ実感してくるのだろう。

しかし、これにはまた別の理由もあると思えるのだ。今日、道重さゆみのパフォーマンスやトークを数時間体験して、イメージが実像として結晶化し、安心の深さが生れたのではないかと思う。特に最後の方で道重さゆみが卒業スピーチをした場面である。

道重さゆみは言った。自分のファンの人たちは変な人が多い、変わり者の集まりだなといつも思っていた、と。なぜなら、他に歌やダンスが上手いメンバーはいるし、もっと魅力的な芸能人はたくさんいるにもかかわらず、そんな中で、道重さゆみを応援してくれたからだという。たいして何もできないのに口だけは一人前で、顔はまあかわいい方だとしても、そういうことも全部自分から言ってしまう、そんなアイドルを普通は応援したくないはずだが、道重さゆみのちょっと変なファンの人たちは、晴れの日も雨の日も大雪でも台風がきても嵐の日だって、会いにきてくれて、全力で応援してくれて、勇気をくれて、パワーをくれて、優しさをくれて、自信もくれて、安心感もくれた。そして、愛をくれた。

そして、ファンの人たちに対し、自分のことを見つけてくれて、出会ってくれてありがとう、モーニング娘。になって、みなさんと出会えたから、道重さゆみが存在する意味があったと思った、モーニング娘。になるために生まれてきた、生まれてきてよかったと思った、とも。そして、次の言葉にグッときた。

「さゆみのファンの人たちが、他の誰でもない...みんなでよかった。変な人たち、サンキュー」

もちろん、泣いた。

道重さゆみが卒業した後のリーダーには、これまでサブリーダーだった譜久村聖が就任し、もう一人のサブリーダーであった飯窪春菜は引き続きサブリーダーを務めることが発表された。そしてもう一人のサブリーダーということで、鞘師里保なのではないかと思ったのだが、同じく9期メンバーの生田衣梨奈であった。ここ最近、モーニング娘。’14のメンバーを覚えるにあたり、そのイタいキャラクターがわりと好みになりつつあっただけに、これは少し嬉しかった。「誰もが嘘?って思ったかもしれませんが、これが現実です」と言っていた。

また、「彼と一緒にお店がしたい」はやはり最高なのだが、パフォーマンス中に鞘師里保が道重さゆみに唇を奪われ、ひじょうに動揺した表情がスクリーンに映し出されていた。道重さゆみはひじょうに満足げであった。鞘師里保はトークでも歌でも声がものすごく好きなのだが、優等生的なイメージが強いため、思い入れはそれほどなかったのだが、好感度がどんどん上がり続けている。

中澤裕子、矢島舞美、田中れいなが登場し、道重さゆみに卒業を祝うメッセージと花束の贈呈をした。田中れいなは前夜に道重さゆみの卒業を祝う熱いブログを更新していたが、直接、長文のメールも送っていたようだ。同期であるこの2人の関係は最高である。

後輩メンバー1人1人から道重さゆみへのメッセージはやはり感動的であったが、道重さゆみがパフォーマンス中に足を痛めてしまい、途中で何度か立っていられなくなり、暗転する場面があった。これもじつにリアルであり、道重さゆみらしいと思った。つんく♂のツイートによると、道重さゆみ本人はこの件をかなり気にしていたということなのだが、やはり物事すべてが順調にはいかず、そのブルーズを抱えながらも前へ前へと進んでいくという、むき出しのリアルがまさに道重さゆみであり、これも含めて私は大大大好きで感動したので、大丈夫である。

アンコールでは後輩メンバーが道重さゆみに贈る曲、「見返り美人」が歌われた。道重さゆみは美しい和服姿で登場し、後輩メンバーたちの表情がスクリーンに映し出されるたびに、泣きそうな気分になった。というか、実際に泣いていた。わりと初めの方の「時空を超え 宇宙を超え」の時点で涙腺があやうくなっていたのが、ここで完全に決壊したのであった。歌詞の「背中(セナ)でさよなら 見返り美人 ああ ああ もったいないよ いい女」がまさにその通りであり、これはまさにこの時のための曲といっていいだろう。

次のアンコールで、先ほどふれた卒業スピーチのようなものがあり、モーニング娘。に入るオーディションで歌っていたメロン記念日の「赤いフリージア」をソロで歌った。そして、モーニング娘。の曲の中でも思い入れが強いとよく言っている「歩いてる」をメンバーと一緒に歌い、本当の最後は「Happy大作戦」であった。

スクリーンに映し出された道重さゆみが、本当に良い表情をしていた。やり尽したという感じであろう。しんみりした気分よりも爽快感が残っているのは、そのせいかもしれない。

道重さゆみには生きていればいつかまた会えるかもしれないし会えないのかもしれないが、そのことを楽しみに生きるのもよいのではないかと思える。それまでは、道重さゆみを見つけ、出会ったことに誇りを持ち、「変な人たち、サンキュー」と言ってもらえたしあわせを心に抱き、おそらく引き続き不条理かつ理不尽なことも多いであろうこの世界を、それでも一生懸命に葛藤しながら生きる姿は美しいと、道重さゆみが思い出させてくれたように、私は私自身の道重さゆみを生き続けていこうと思う。

粋にさよなら 見返り美人。ああ ああ もったいないよ いい女。

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