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2017年4月11日 (火)

さんタク

一度眠った後で目を覚ましたため、寝床にてiPhoneを操作していた。YouTubeのアプリケーションでおすすめ動画が表示されるのだが、おそらく過去の視聴履歴などを参照しているのであろう。その中で、道重さゆみ関連の新しいものがあった。どうやら、先日、「ヤングタウン土曜日」に出演した時のもののようだ。

道重さゆみは今年の3月19日から丸の内のコットンクラブで「SAYUMINGLANDOLL~再生~」公演に出演していて、これが芸能活動復帰第1弾となったのだが、メディアにおいてはその前日に放送されたMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」において、その声を久しぶりに聴かせることになった。

明石家さんまがメインパーソナリティーを務めるこの番組において、普段はモーニング娘。'17の飯窪春菜と工藤遥がアシスタントのような立場であるヤン娘。として出演している。しかし、この週はモーニング娘。'17のコンサートツアー初週ということもあり、お休みとなった。そこで、ピンチヒッター的に道重さゆみが出演したのであった。他には、道重さゆみにとってモーニング娘。の先輩であり、一緒にエコモニ。というユニットで活動していたこともある石川梨華、また、アップフロントクリエイトに所属するアイドルグループ、チャオ ベッラ チンクエッティのリーダーである岡田ロビン翔子も出演していた。

道重さゆみの約2年4ヶ月ぶりのメディア復帰にして、石川梨華はつい数日前にプロ野球、埼玉西武ライオンズの野上亮磨と結婚を発表、さらには岡田ロビン翔子も数日前が24歳の誕生日と、かなり話題づくしであった。

そして、この日はスタジオにさらにもう1人、日本の芸能界を代表するビッグスターの1人がいた。元SMAPであり、俳優で歌手の木村拓哉である。

明石家さんまと木村拓哉が一緒にやっているテレビ番組「さんタク」のカメラが、MBSのスタジオに入っているという。番組の企画で、木村拓哉が明石家さんまの付き人を務めていて、その様子を撮影しているのだという。

私のiPhoneに表示された動画は、その時に放送されたもののようであった。

私は当日、「ヤングタウン土曜日」をリアルタイムで聴いていた。収録されたのは、放送前日の3月18日だったようだ。約2年4ヶ月ぶりに聴く道重さゆみの声だったが、思っていた以上に当時のままであり、まるでしばらく会っていなかった友人と数年ぶりに再会したかのような、感激と安心感があった。

早口でおもしろいトークも、当時のままである。木村拓哉のことを「キムタク」と何度も言い、その度に明石家さんまに注意されるのだが、ずっと芸能活動を休んでいて一般人の感覚でテレビを観ていたので、やはり「キムタク」という感じなのだ、と主張する。

ラジオで聴いていてもかなりおもしろかったが、「さんタク」ではこの場面が映像で流れたわけで、さらに楽しむことができた。

芸能活動を再開して初めてのラジオ、そしてテレビが明石家さんまの番組となったのである。思えば、モーニング娘。'14卒業、そして、芸能活動休止前の最後のテレビ出演も明石家さんまの「明石家電視台」だったのではなかっただろうか。

私が道重さゆみの魅力に気がついたのはいまから10年前、2007年の春先のことだったと思う。当時、モーニング娘。はすでに国民的アイドルグループと呼ばれていた時期を過ぎ、人気はかなり落ち着いていたような印象がある。それでも、前年秋にはシングル「歩いてる」が久しぶりのオリコン第1位に輝き、8期メンバーとして光井愛佳が加入するといった話題もあった。

道重さゆみは当時のモーニング娘。の中で、必ずしも人気がある方のメンバーではなかった。それどころか、6期メンバーの中で最も人気がなかったのではないだろうか。6期メンバーは道重さゆみと一緒にオーディションに合格した亀井絵里、田中れいな、そして、すでにソロ歌手としての実績があった藤本美貴であった。

前年、2006年の秋から東海地区でしか聴くことができないCBCラジオで、道重さゆみの「今夜もうさちゃんピース」というラジオ番組がスタートした。この番組はなかなかおもしろいと評判で、そのトーク内容がインターネット掲示板で話題になることも少なくなかった。私が道重さゆみの魅力に気がつくきっかけになったのも、インターネット掲示板で見たこの番組でのトーク内容であった。

それから過去のラジオ音源を全部集めて聴いてみたりするうちに、すっかり道重さゆみのことが好きになってしまった。アイドルの写真集を買ったり番組収録に足を運ぶという、当時の私には考えられなかった行動にまで及ぶようになっていた。

この年の春、モーニング娘。のリーダーを務めていた吉澤ひとみが卒業し、それまでサブリーダーだった藤本美貴がリーダーに昇格した。しかし、まもなく写真週刊誌にスキャンダルが掲載され、事務所との話し合いの結果、藤本美貴はモーニング娘。を脱退することになった。代わって、サブリーダーに就いたばかりの高橋愛がリーダーになり、サブリーダーには同じく5期メンバーの新垣里沙が抜擢された。

当時、「ヤングタウン土曜日」のヤン娘。としては、藤本美貴と高橋愛が出演していた。しかし、この件があり、藤本美貴が降板することになった。代わって抜擢されたのが、道重さゆみだったのである。

すでに道重さゆみのライトなファンになりたてであった私だが、ラジオならばすでに「今夜もうさちゃんピース」があるので、この枠は他のメンバーでもいいのではないか、などとぬるいことを思っていた。

当時のモーニング娘。において、いまひとつパッとしないポジショニングであった道重さゆみは、トークという武器によって、自分の居場所を確保しつつあるような感じがあった。ここでめぐってきた、「ヤングタウン土曜日」のレギュラーというチャンスである。道重さゆみはこの好機を生かそうとかなり頑張っていたが、当初はそれが空回りするような場面も少なくはなかった。

道重さゆみが推していたナルシスティックなキャラクターは、明石家さんまの芸風と反発するような場面も当時はあり、また、10代のアイドルにエロティックとも取れるセリフを無理やり言わせて楽しむタイプの「癒せません」のコーナーなど、聴きようによってはセクシュアルハラスメントなわけである。

当時、道重さゆみファンの間でも、「ヤングタウン土曜日」への出演には賛否両論があったのである。道重さゆみのストレスが限界に達し、明石家さんまに対して鉛筆を投げつけるという事件もあった。

私はそれらのことについて、いちいち暑苦しくブログに感想や分析を書いたり、インターネット掲示板では翌日も朝から仕事だというのに、アンチとわりと本気で論争していたりしたものである。

しかし、収録現場は戦場だと見なし、チャンスを生かそうと本気で取り組む道重さゆみの姿勢が、ある時期から明石家さんまにも正しく理解されはじめたように思える。道重さゆみは間違いなくこの番組によって、トークやバラエティーにおける対応力を身につけ、それがテレビの音楽番組出演時のトークのおもしろさ、そして、2009年以降、バラエティー番組でも活躍することにつながったのである。

「ヤングタウン土曜日」に出演して間もない頃、私は道重さゆみはこの番組に出演する必要はないという主張をしていたはずだし、その記事はこのブログの中のどこかにまだ残っているはずだ。しかし、それは完全な間違いであった。道重さゆみをあまりにも甘く見過ぎていて、そのことについて深く反省している。

寧ろ、明石家さんまは道重さゆみにとって恩人の1人だと言っても過言ではないだろう。

だからこそ、芸能活動復帰第1弾のラジオやテレビが明石家さんまの番組であることには、じつに合点がいくのである。

私事だが、じつはこの春、ものすごく悲しい出来事があった。道重さゆみが芸能活動を再開するので、それならばその悲しみも帳消しにしてくれるのではないかと淡い期待も抱いたのだが、けしてそうはならなかった。そもそも、アイドルにそこまで依存する方がどうかとは思うのだが、いずれにせよ、私はいまものすごい悲しみや心の痛みをかかえて日々をやり過ごしているわけで、そんな中、楽しみに近いものを少しでも思い出させてくれる存在として、道重さゆみは以前として、私にとってとても重要な人なのであった。

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